土曜の朝は5時半に起きてツーリングに出かけた。
天気は晴れ。気温は4度と寒いがなかなかのバイク日和だ。
会社の仲間 (といっても15歳から20歳くらい歳上だが) がバイクを買ったから、ツーリングに行こうとお誘いがあり、久しぶりのバイク旅となった。
最近風を感じるには、つい快適な方のオープンカードライブに流れがちだったから、
もしかするとバイクに乗るのは一年ぶりくらいかもしれない。
季節はすっかり冬だから、完全防備で着込んで出かけた。
海老名で朝8時に待ち合わせた。
一人は久しぶりにバイクを買ったリターン組のA橋さん。
もう一人は前日夜中の2時まで飲んで、睡眠時間3時間。メッシュの手袋にジーンズという軽装で参加のB村さん。
まずはコーヒーを飲みながらプランを確認した。
今回はこのメンバーで初めて一緒に走るから、我々が先導してとりあえず小田厚に入り、二つ目の小田原PAまで走って様子を見ることになった。
寒いが着込んでいるし、太陽のおかげでそれほど寒さはこたえない。
富士山が雲の上に薄っすらと顔を出していた。
ここまでで判明したことは、
A橋さんは安全運転でスピードをあげるとついてこない。
渋滞や、細かに現金を払うような道は嫌い。
B村さんは40分に一回くらいトイレ休憩が必要だという。
そして2人とも道を知らないという。
お昼も温泉も行き先も、全て我々にお任せしている感じだ。
この状況かなりウケるね、とこどら。
「一番年下なのに、まるで引率の先生だね。」
と言って、笑っている。
たしかに引率、、、
こういう旅は新鮮だし、なんだか逆に楽しくなってきた。
2人の希望を聞き、箱根を抜けて伊東に出るルートを選ぶことにした。
箱根は紅葉していた。
秋だね、と言っていたら、山を登るにつれて気温が低下し、真冬の空気に変わった。
箱根の道の駅で休憩した時には2度だった。
続いて伊豆スカイラインへ。
こちらも天気は良いが真冬の寒さだ。
我々はタンデムだったから、ツーリング仲間の走っている姿を撮ったりして、スカイラインを楽しんだ。
亀石峠から伊東に降りた。
途端に暖かくなるが、流石にサーファーは少なかった。
海の色は寒さのせいか、前回訪れた時よりも青さを増していた。
こまめなトイレ休憩と安全運転を守り、お昼過ぎに海女の小屋、与望亭に到着した。
ここで昼食をとる。
ライダーに人気と聞いてきてみたのだがその姿はなく、何故か3、4歳の子供を連れた家族連れが客層の大半を占めていた。
団体ではないが、それぞれが大はしゃぎ。
店員さんに注意されると、親は、
「ほら、店員さんに怒られたから静かにしな」
と一言。
子供が飽きて騒ぐのは仕方ないことだが、
自分の子供に注意するポイントって、そこなのか???
気を取り直してオススメと人気ナンバーワンの海鮮丼を頼んだ。
食事の後は東伊豆風力発電所へ。
舗装されてはいるものの道は悪くガタガタで、遊園地のアトラクションにでも乗っている気分だ。
山の上のせいか風も強かった。
最後の目的地は赤沢日帰り温泉。
湯船から空の先に海が繋がって見える、絶景の湯だ。
入浴料が休日は一人1550円と高め。
貯湯循環で湯は癖なく普通なのだが、この広さとこの設備なら掛け流しは無理そうだ。
夕暮れ時の4時半に帰路に就くと、程なくして日が暮れた。
大きな月が海上を照らして幻想的だった。
海沿いを北上し、鈴廣でお土産買って、小田厚に乗った。
日が暮れると途端に寒くなり、温泉効果が切れると手足が凍えるように冷えた。
今冬はこれで最後かな。
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