この週は、土曜日の晩ご飯を済ませてから車中泊の旅に出掛けた。
目的地は冬になると通行止めになる奥只見。
まずは温泉探しからだ。
この時間から出掛けて、営業時間内に辿り着けるところはそう多くない。
伊勢崎のゆまーるという温泉施設を目的地に選んだ。
炭酸水素塩泉で、入浴料は750円。
若干滑りけがあり、露天は掛け流しだった。
サウナも二種類あって、施設も綺麗。
コンビニ併設だったため駐車場で寝ることもできたが通り過ぎた。
日光方面に車を走らせる。
夜の街道は好きだ。
田舎道は言うまでもないが、街中であっても、単調な景色が暗闇で薄まり、昼間ほど退屈に感じないからだ。
道の駅を検索すると、道沿いにいくつか出てきた。
一つ目は小さかったため通り過ぎて、富弘美術館の道の駅で車中泊をした。
車を停めてライトを消し、ふと空を見上げて驚いた。
沢山の星が空一面に輝いていて、静寂の中で秋のような虫の声が聞こえてきた。
翌朝は晴天。6時10分に起床すると、鶯がすぐ側でないていた。
湖を見下ろせる場所に芝生が植えられ、ラベンダーが咲いていた。
良い香りに包まれながら優雅に朝ごはん、、、と思ったのだが、
大きな蜂が飛び回っていてベンチも濡れていたため、車の脇の歩道に椅子とテーブルを出した。
我々の他には誰もいなくて、如何にも爽やかな朝の始まりだった。
7時に出発し、わたらせ渓谷脇の道を窓を全開にして進んだ。
この時期、木々の香りはやわらかみを帯びている。
足尾銅山を通り過ぎて日光方面へ。
川面に朝霧が立ち込めていた。
都会ではまだ聞かない蝉の声がした。