展望台から山の中腹に白光りしているものを発見した。
正体のわからないまましばらく進むと、道の脇に氷の洞窟があらわれた。
車を降りて沢に近づく。
白い冷気が流れてきて、さながら天然の冷蔵庫だ。
沢の水に手を入れてみると、雪解け水のため手が痛くなるほど冷たかった。
鶯の鳴き声と沢の流れる音を、涼しい空気の中で聞くことができた。
ここではたと気づく。
「さっき山で光って見えたのは、この雪の塊だったんだね」
と。
真夏に雪が残るくらいなら、冬季閉鎖も頷ける。
車を再び走らせると、道の脇にまた別の雪の塊があった。
奥只見湖が見えてきた。
いよいよ奥只見シルバーラインのトンネルへ。
このトンネルは全長22kmで、中に交差点があった。
壁はごつごつした岩肌を剥き出しにしていて、トンネル内に霧が出ていた。
濃霧注意の看板まである。
ジメジメしていて寒いくらいの気温だ。
暗く霞んだ真っ直ぐの道を走っていると、感覚が麻痺してくる。
遠近感、方向感覚、水平感覚がなくなってくるのだ。
長いトンネルを抜けると、フロントガラスやミラーが一気に曇った。
コメント
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はじめまして。いつもブログを楽しく拝見してます。
うちも同じ車で、林道や温泉巡りを楽しんでいます。
ちょうど先週、この道を檜枝岐から走りました。
もう雪はほとんど溶けてしまって、ほんの少しだけ残っていました。
沢の冷蔵庫体験してみたかったです。
7月に志賀高原と秋山郷をつなぐ雑魚川林道には、
残雪があったんですよ。
8月に入るとあっという間に溶けてしまうんですね。
続きも楽しみにしています!
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はじめまして。コメントありがとうございます。
もしかしたらどこかの温泉か林道でばったりお会いするかもしれませんね!そのときはぜひよろしくお願いします。