山田牧場へ
志賀草津高原ルートを抜けて長野県へ抜けると、目指すは今晩の車中泊スポットだ。
予めネットで調べていた、標高1500m程の場所にある、山田牧場スキー場というところの駐車場を目指した。
途中、ほたる温泉という看板を見つけて行ってみると、間欠泉なのか、モクモクと大量の硫黄の香りのする煙が立ち上っていた。
この辺りはゲンジボタルの生息地らしく、この近くに駐車場があり、案内の人も出ていた。
ホタルを見たことがない我々、本当は見ていきたいと強く思ったのだが、、、
なるべく人と会わない旅にしなければならないため、今回は諦めて先に進むことにした。
山田牧場までの道はすれ違いが出来ないような細い一本道で、カーブに鏡もなければ街灯もなく、結果的に明るいうちに通り抜けておいたのは正解だった。
時間帯もあって車一台すらすれ違うことなく無事に普通の細い道(すれ違い注意)に出ることができた。
牧場へ向かう途中で夕焼けが雲に掛かっているのが見えた。
ため息が出るような綺麗な景色に思わず息をのんだ。
ヤマボクワイルドスノーパーク
事前に調べた情報によると、山田牧場スキー場という名前だったのだが、現在はヤマボクワイルドスノーパークという名前に変わっていた。
放牧された牛がいて、近くにはオートキャンプ場も、ロッジなどの宿泊施設もあった。
その奥にひっそりと、綺麗なトイレの備わった小さめの駐車場があった。
車は10台程だったか思ったよりも停まっていたが、ロッジの宿泊客のものなのか、車中泊をしている人は我々しかいなかった。
すぐ近くにオートキャンプ場があるため、BBQなどをしたい人はそちらに行くべきだが、我々は極力人に会わずにただ車の中で寝たいだけだったので、この駐車場は願ったり叶ったりの場所だった。
しかも夏場の車中泊の大敵である暑さとは無縁で涼しく、、、というよりもむしろ、肌寒かった。
軽井沢へ降りた時から清々しさを感じていて、志賀高原では15度まで下がったが、ここは18度くらいだろうか。
19時とは思えない明るさだったが、20時からのオリンピックの開会式が始まる頃にはすっかり真っ暗になった。
久しぶりの車中コンビニ晩餐をしてから、トイレに歯を磨きに行って、
ネットで開会式を見ていたのだが、疲れていたようで途中で寝てしまった。
雲が多かったので星は見えなかったが、晴れた日であれば星が綺麗なのだろうと思う。
連日猛暑が続いていたため、流石に標高が高くても寒いということはないだろうと、
半袖短パンにタオルケットで寝た我々、、、夜は寒くて何度か目が覚めた。
高原車中泊の朝
肌寒くて、朝は5時過ぎに目を覚ました。
ふと後ろの窓から外の丘を覗くと、すぐ目の前で牛が牧草を食べていた。
ノロノロと着替えているうちに、なんだかんだで6時前になっていた。
朝も気温は18度で肌寒かったが、朝露を帯びた草の香りのあまりの清々しさに、久しぶりにマスクもせずに深呼吸をした。
一瞬コロナの存在など忘れてしまうような爽やかさだった。
山田温泉大湯
この日の朝は、山田牧場から少し降った場所にある山田温泉の大湯へ行ってみることにした。
朝6時から営業だから、今までの経験上、地元のお年寄りの一番風呂がはける6時半から7時頃が一番空いている時間帯のはずで、運が良ければ貸切状態で入れることができる。
少し降ると、以前寄ったことのある裏見の滝、雷滝の傍を通り、温泉施設もいくつか通り過ぎた。
山田温泉は長野県の高山村にあり、思いの外しっかりした温泉街になっていた。
町営の無料駐車場の前に、共同湯にしては大きな施設があった。
目の前には足湯もあった。
この山田温泉大湯には開湯200年の歴史があるというが、綺麗な施設で、
思った通り空いていて、入れ違いで一人出て貸切状態。
自分が湯船に入っているときにもう一人入ってきたが、シャンプーや石鹸を持ち込んで頭や体を洗っていたため、結局最後までゆったりと一人で湯船に浸かることができた。
入浴料は一人400円。
源泉掛け流しだが、温度が高いために加水をしている。
泉質は含硫黄ーナトリウム・カルシウム塩化物温泉。
クレンジング効果の高い硫黄成分と、保湿効果のある塩化物泉のダブル効果で、この温泉も美肌の湯だ。
無色の色に湯の花が浮いていて、硫黄の匂いなのか、たくあんのような香りが特徴的だった気がしたが、熱くてさっぱりする良い湯だった。
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