フェリーで青森へ
翌朝は激しい雨の中、5時に起床した。気温は19度。
この朝は、妹家族にイクラをせがまれていたので朝市で買うつもりだったのだが、朝市の目の前にある駐車場の車の中から見る限り、やけに暗くて開いている気配がなかった。
朝市の公式サイトでは5時から営業開始(但し店による)となっていたが、
この旅で気付いたのは、今はコロナの影響で各お店が時間を短縮して営業しているため、
Googleマップに表示される営業時間は当てにならず、公式ホームページに書かれている営業時間ですら、実際の営業時間とは異なる状況だった。
行ってみるか、電話して確認しないと正しい情報が得ずらくなっていた。
この大雨の中を濡れながら見に行く気力は湧かず、諦めて出発することにした。
途中のコンビニでトイレをお借りし、朝ごはんにサンドイッチとコーヒーを買って、フェリー乗り場へ。
7時40分発、11時20分着の津軽海峡フェリーに乗る。
3連休初日の朝一だから人は少ないかと思っていたのだが、行きと同じくらいの乗客がいた。
とはいえ、各部屋2.3組で使えるくらいだから混んではいない。
フェリーには寝袋持参で睡眠を取り、東京までのロングドライブに備えた。
朝一のフェリーだと、起き抜けに乗り込んでゆっくり身支度も整えられるし、良い選択だったと思う。
青森朝市
青森につくと雨は止んでいて、気温は23度と蒸し暑かった。
函館で買えなかったイクラがあるかもしれないし、青森のニンニクを買って帰りたいとコドラが言うため、アウガ新鮮市場へ寄ってみた。
市場の一角には丸青食堂があり、賑わっていた。
ちょうどお昼の時間だったため、ここでランチを食べていくことにした。
貝の味噌焼き定食というのがあって美味しそうだったのだが売り切れ。
ホタテフライ定食と刺身定食を頼んだ。
ホタテは丸ごとで弾力がすごく、刺身は肉厚で食べ応えがあったし、イクラが、この旅で食べた中で1番おいしかった。
ただ、鯛を食べて改めて思ったのは、鳴門海峡で育ったびんび家で食べる鯛が別格だと言うことだ。
わかめに関しても、鳴門のわかめを食べてしまうと、他のわかめが物足りなく感じる。
食事の後で市場内を散策すると、幾つかのブースは空になっていたし、お客さんも少なく、どの店先も閑散としていた。
結局、お土産のイクラは手に入らず、ニンニクと若生昆布だけ買った。
谷地温泉
高速に乗る前に今日の温泉に入ろうと言うことになり、酸ヶ湯の奥にある日本三代秘境だという谷地温泉へ行った。
鄙びた感じはあれど車通りはあるし、温泉にも人が続々とやってくるため秘境感は低かった。
携帯の電波は届かず、年季の入った趣ある建物で、湯船の中で足下から温泉がぷくぷく湧いているのが珍しい。
下の湯は硫黄泉ということなのだが、硫黄の香りはするものの成分が薄く感じた。
色は無色透明と書いてあったが、実際には薄く白濁していて、人の出入りで上の湯と混ざっているのだろうか。
昨日の南かやべの白濁の硫黄泉と比べると、7割の濃さという感じだった。
湯の温度も、先に38度の下の湯に入ってから42度の上の湯に入るのが流儀らしいのだが、残念ながらどちらもぬるく、42度の筈の上の湯は40度もなかった。
地元の人が「今日はぬるくて温まらなかった」と言っていたので、この日がハズレだったようだが、冬なら寒くて出られないだろうし、温まるには長く入らないといけないのだが、狭くて人が多いためそうもいかず、なんだかイマイチだった。
手前にある猿倉温泉に行ってみたのだが、15時までに退館せねばらず、既に受付が終わっていた。
この辺りは良い温泉の宝庫なので、また次回巡ることにして、諦めて先へ進む。
ただ、ゆっくりは入れなかったものの、じんわりと体は温まっていたし、湯上がりの肌はするすべになっていた。
温泉は生き物ゆえにこういうこともあるため、42度の時にまたリベンジしたいと思った。
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