16時半に熊野古道を後にした。
近くに丸山千枚田があることを思い出し、行ってみることにしたのだが、三連休だとどうしても駆け足になってしまう。
311号を進み、国道へ逸れた。
しばらく走ると視界が開け、千枚田の全貌が見渡せる場所へ出る。
人の手と、自然が織り成す、まさに芸術的な景色が広がっていた。
地元の人が再開拓して、棚田を復活させたという。
千枚田の中へ降りていくと、夕暮れ時で西陽が眩しく光っていた。
カエルの鳴く声とちょろちょろ流れる水音が聞こえる。
田んぼにはおたまじゃくしの姿があった。
気温は15度と暖かく、穏やかでほっこりする夕暮れのひと時、、、
などと寛いでいたら、日の入りまであまり時間がなくなっていた。
道に迷いながらも砂利道を抜けて、もう1箇所、ツエノ峰へ向かった。
ツエノ峰というのはパラグライダー滑走路のある絶景ポイントだというのだが、
急斜面になっていて、車が落ちそうで怖かった。
日の入り前の時間帯には何とか間に合ったが、日の光が薄くなると山の上であるため寒かった。
そそくさと車に戻ったが、滞在時間は僅か10分程だった。
真っ暗になる前に国道へ戻る。
熊野の旅は、進むに連れてどんどん行きたい場所が増えていってしまい、慌ただしくも充実した旅になった。
長い1日はまだ続くのだが、、、
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