真夏のキャンプ&車中泊 3 磐梯吾妻スカイライン

磐梯吾妻スカイライン2019真夏のキャンプ&車中泊

中ノ沢温泉のリゾートイン・ボナリ

磐梯高原の気温は27度で、涼しく感じた。

高原へ登る坂道の陽射しは眩しくて、真夏の象徴である真っ白な入道雲がもくもくと湧いていた。

山から流れる川は温泉の成分なのか、赤かった。

立ち寄った温泉は中ノ沢温泉のリゾートイン・ボナリというところで、猪苗代の道の駅から20分くらいの場所にあった。

中ノ沢温泉は胃腸に良いことで有名らしいのだが、高血圧や動脈硬化、糖尿病にも効くという。

泉質は硫黄泉の源泉掛け流し。

入浴料は一人600円で、朝は10時からやっていた。

時間帯のせいか空いていて、ゆっくりと入ることが出来た。

湯は白濁していて硫黄の香りが良く、さっぱりとサラサラしているのに柔らかかった。

磐梯吾妻スカイライン

汗を流してすっきりしたあとは、温泉施設に貼ってある地図を見て、磐梯吾妻スカイラインを通ることに決めた。

このスカイラインは冬季には閉鎖されるのだが、それとは別に火山活動によりしばらく通行止めになっていた。

一度行きたいとずっと思っていたところだったから通行止めを残念に思っていたのだが、今年の6月に噴火警戒レベルが1に引き下げられ、

今は夕方17時以降の夜間のみの通行止めに緩和されているようだった。

つまり、昼間は通ることが出来るということだ。

またいつ警戒レベルが上がるかわからないし、このチャンスに行っておこう、ということになった。

このスカイライン、名前の通り空を走っているかのような開放感があり、展望が良かった。

今まで何だかんだで伊豆スカイラインが一番気持ちの良い道だと思っていたのだが、、、

ここが文句なしの一番だ、と、我々二人の意見が一致した。

最高に気持ちの良いドライブを楽しんでいると、青と緑に彩られた道の先に、茶色く剥き出しになった山肌が見えてきた。

浄土平だった。

浄土平

浄土平には広い駐車場があり、レストハウス、天文台、ビジターセンターがある。

散策路があったため、まずは歩いてみた。

鶯の鳴き声がして、硫黄の匂いが漂い、風が心地良くて、空が近い気がした。

遊歩道の先は登山道にも続いているようだった。

やはり温泉の成分なのだろうか、茶色い川が流れていた。

遊歩道から見て駐車場の向こうには火口を見下ろせる小高い山がある。

標高1707mの吾妻小富士だ。

頂上までは階段になっていて、お年寄りや小さな子供でも登っていけるようになっていた。

登り切ると空に出た。

振り向くと、先程まで自分たちのいた駐車場が遥か下に見下ろせて、愛車のディフェンダーの姿が米粒のように小さく見えた。

火山口の山肌には縦に線が入っているように見えたのたが、噴火の跡だろうか。

山の縁はくるっと一周出来そうだったのだが、何よりの大迫力で、久しぶりに高所恐怖症のこどらが怖いと言い出した。

最近では高いところに行き慣れて、自分が高所恐怖症であることを忘れかけていたのだが、

久しぶりに高くて怖いという感覚が蘇ってきたらしい。

山を降りた後は、眼下に見えるあの道を行くことになる。

日本にこんなにも素晴らしい場所があったことは驚きだったし、

事前に写真で見て想像していた景色より、実際に来て見た景色の方が断然良かった。

再び磐梯吾妻スカイラインへ

駐車場へ戻り、先程山の上から見下ろしていた道を走る。

この道がまた凄かった。

風が強く、ガスが発生しているため止まれはしないのだが、日本では他に類を見ない景色で、まるで南米にでも来たかのようだった。

磐梯吾妻スカイライン

夏という季節柄も良く、標高が高いため涼しいし、夏だからこその濃い色彩の景色が見事だった。

磐梯吾妻スカイラインを走り抜けた感想は「伊豆スカイラインより断然上の日本一の道」というもの。

前半のスカイラインだけでも気持ちが良かったのに、浄土平や吾妻小富士、おまけに後半の道までもが加わったら、右に出るものはいない気がする。

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