雲海の朝陽
せっかく山の上で車中泊をしたのだからと、朝は日の出前の4時半に起き出した。
身支度を整えていると空が明るさを増してきて、曇った車窓の隙間から雲海が広がっているのが見えた。
こみあげてくる興奮を抑えつつ、車をより景色の良い場所に停め直してから外に出ると、
目の前には、朝陽に紅く照らされた雲の大海原が広がっていた。
初めてみる絶景だった。
雲が金色に縁取られ、
ついには朝陽が雲の上へと顔を出し、
我々のいる展望台を真横から照らしつけた。
目の前の絶景をじっと堪能していたいのだが、とにかくアブがすごい。
こどらは朝から展望台を走り回り、アブを避けていた。
逃げながらもパシャパシャと忙しなく写真を撮っていたから、とても優雅な朝の光景とはいえなかったのだが、、、
それでも良い写真は撮れたと思う。
車を先に進ませると、山道の車窓に広がるのもまた雲海だった。
トイレはないがすぐ先にも別の展望台があり、こちらでも何台かの車が車中泊をしているようだった。
我々も車を停めてみたが、ガードレールがない分こちらからの景色の方がより絶景だった。
朝の空気はひんやりと涼しくて、聞こえてくるのは鶯の囀り、、、
と、アブの羽音だった。
絶景なのだがとにかくアブが凄い。
ここには遊歩道があるので登ってみたのだが、熊注意の看板と押し寄せるアブたちのせいで、写真を数枚撮っただけで引き上げた。
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