慣らし運転終了インプレッション:718ボクスターGTS4.0

718ボクスター

少し前に3000km走行を達成し、慣らし運転が終了した我が家の718ボクスターGTS4.0。

ここらで改めてインプレッションを書きたいと思う。

走り

レスポンスが良く、ハンドルを切れば思った方向に曲がり、アクセルを踏めば思い通りにスピードが上がるため、車との一体感があって運転が楽しい。

全てに余裕で加速に無理がないし、ブレーキが安定していて効きが良い。

ハンドルががっちりしていて走行中に微修正する必要がほとんどない。

車高が低いせいか、高速のカーブで曲がるときに車体のロールを感じず安定している。

くねくねの山道ですらも、車と自分の一体感があって運転しやすい。

エンジンがパワフルなため、シフトダウンしなくてもスイスイと加速していく。低回転からアクセルを踏み足していった時の音も、澄んだ音色がして心地よい。

スポーツモード以上だとシフトダウン時に自動で回転を合わせてくれるのだが、これがピッタリでなかなか重宝する。自分で回転を合わせようとするとレスポンスが良すぎて一気に回転が上がってしまうので慣れないと難しい。

以前の愛車であるボロさんことボルボC70と違い、風切り音はしないしガタガタ言わないのが流石だ。

C70は新東名の120キロ区間などを走ると車体がバラバラになるのではないかと心配になるくらいだったが、さすがのドイツ車は幌にも関わらずクーペと同じような感じだ。

しかも窓を閉めていると遮音性の高さを実感できる。この点に関しては、隙間だらけのディフェンダーとは大きな違いだ。

ロードノイズは大きい気がする。これはハイグリップタイヤな上に幅広なことも原因だろう。

4リッターなのに燃費が良いことにも驚きで、毎回街乗りプラス高速走行で10は超える。

乗り心地

とにかく脚回りが馴染むまでは硬くてガタガタ言うし、シートはナチュラルレザーなのに、4時間以上乗っているとお尻が痛くなるのは意外だった。

エンジンオイルを変えただけでエンジンがなめらかになったのが分かったから、相当繊細なのだと思う。

ポルシェ独特のパラレルステアリングジオメトリーによるステアリングのゴリゴリ感が少し気になる。

オープン走行

風のない日であれば幌を開けていてもほとんど風を感じない。

一方、風のある日は後ろからの巻き込みを感じる。

ポツポツ程度の雨であれば濡れないことには驚いた。

これまたボルボC70との比較で恐縮だが、走行中に幌が開けられるのは本当に便利だし、何より開け閉めにかかる時間があっという間だ。

車体の低さ

ボクスターは車体が低いため、トラックの横を走ると怖く、夜だと対向車のライトが眩しく感じる。

追い越し車線を走っていると、スピードを出しているわけでもないのに皆が道を開けてくれるのに驚いた。

これは恐らく車体の低さとライトの関係で、道路脇の反射板か前の車のサイドミラーがチカチカ光って気付かれやすいのではないかと思う。

ライト

ライトが明るく、ハンドルを切っている方向に自動的に照射角度が調節されるため、カーブの先が見通せて運転しやすい。

我が家では初のオートハイビーム機能が便利で嬉しくなる。

機能

ボクスターは視界があまり良くないため、レーンチェンジアシストが便利だ。

マニュアル車ながら、坂道ではホールドが効き、坂道発進の際に後ろに下がらない機能が付いている。

とはいえ少しの傾斜だとホールドは効かない。

ただ、どちらにしても個人的には坂道発進はよほどの急坂でない限りはそんなに問題にはならないのだが、マニュアル車はハンドブレーキの方がコントロールしやすいと思う。

その他の装備

標準スピーカーには賛否両論あるが、幌を閉めていれば我々にとっては全く問題なし。高速でも普通に聞こえる。

特に音質に拘るのでなければ標準スピーカーで問題ない気がする。

Apple Car Playがついていてスマホと車を連携させられるため、届いたメールをSiriが読み上げてくれたりと便利で、何よりスマホのYouTubeを車のステレオで再生することができてるのは嬉しい。

もちろん動画の再生はできないが、音楽が聴けるのが助かる。

ただ、ポルシェの車体にはWifiがついているのだが、これがやけに微弱であまり使えない。

エアコンは、機能としては標準のマニュアルエアコンで充分なのだが、風量を調節するためにはボタンをカチカチと押して一段ずつ調整せねばならず、操作性が悪くてかなり使いにくい。

コドラの感想

納車の後から右手を負傷中のコドラはまだ運転できていないのだが、隣で自分の運転を見ていて抱いた感想があるという。

それは、車に性格があるとすれば、ボクスターには誇り高いプライドがある、と言うのだ。

性能が良くて運転に独特の癖があるため、運転に自信のある人が慣れると楽しい車だが、下手くそ(自分)を寄せ付けない雰囲気があるらしい。

総評

見た目も走りも文句なしで、無理をしてでも買って良かったと思える車であることに間違いない。

いつまで生産が続くのかわからないし、最近では半導体不足などの影響も色濃く出てきて、カスタマイズの選択肢が狭まっていたり、納車までの時間が長くなっていると言う話も聞くので、ちょうど良い時期に変えて良かったと思っている。

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