翌朝は6時半起床。晴れ、10度。
肌寒いが陽射しは暖かかった。
春の訪れを告げるように鶯が鳴いていた。
この柿の郷くどやまという道の駅は静かで、よく眠ることが出来た。
街外れの川沿いだにあるのだが空気も良い。
外に出て、思わず深呼吸をした。
この朝は7時に出発した。
ここから高野山を抜けるため、朝ご飯は念のためにと、昨晩通りすがりのコンビニでおにぎりを買っておいたのだが、正解だった。
ところでこのおにぎり、巻かれている海苔が味のりで驚いた。
そういえば、関西はおにぎりに味のりを巻くと聞いたことがある。
窓を開けて走ると、すぐに鼻の具合が悪くなった。
寝ている間から鼻が詰まってはいたのだが、すぐに合点がいった。
和歌山は杉が多いイメージはあったのだが、多いどころか周りをすっかり杉山に囲まれていたのだ。
急いでマスクを着用した。
金剛峰寺付近には8時に着いた。
気温は3度、震える寒さだ。
早春に咲く椿の傍らには、まだ雪が残っていた。
ここでの修行は厳しいのだろうが、特に真冬には想像を絶する過酷さなのだろう。
平安時代からこの地があると思うせいか、荘厳な趣を感じる。
鮮やかな建物もあるが、質素な方が古さの中に伝統技術が映える気がして好みだ。
コメント