2018~2019 年越東北車中泊旅 12 小野小町ゆかりの小野川温泉

2018~19 年越東北車中泊旅

小野川温泉 河鹿荘

12月30日の夜は山形の小野川温泉の河鹿荘に泊まることにしていた。

小野川温泉は小野小町ゆかりの温泉だ。

街には上杉謙信を祀る上杉神社や、近くにはスキー場がある。

尼湯という共同浴場もあったが、今回は立ち寄らなかった。

宿に着き、ロビーのソファーでアツアツで美味しい玉こんにゃくを頂きながら、

チェックインを済ませたのが午後の4時。

宿は古いが所々改装されていて、所謂 昭和の香り漂う旅館だった。

我々の部屋は二間続きの角部屋で広かった。

窓には氷柱が垂れ下がり、庭の池は凍っていた。

お風呂は男女入れ替えで、一階と二階に別れて2箇所あり、二階の湯には露天があった。

この旅館の湯は塩化物泉の掛け流しだ。

貸切風呂は予約制なのだが、当日は既に埋まっていて、翌朝8時半から予約した。

少しゆっくりしてから夕食前に軽く温泉に浸かった。

湯は柔らかく、硫黄の香りがした。

夕食はなんとも豪華で、前菜から全てが美味しかった。

エシャロットの生ハム巻きが美味しくて、自宅でも真似をしたいと思った。

本来あまり好きではない煮物も美味しかったし、お米がポップコーンのように弾けた稲穂揚げが見た目も印象的だった。

美食には地ビールと地酒がよく似合う。

我々の食事は米沢牛三昧のコースで、しゃぶしゃぶとステーキ、ローストビーフ付き。

やはりなんといっても米沢牛が美味しい。

米沢牛とは、これらの↓条件をクリアしたブランド牛で、

口の中で脂がとける、柔らかくて甘い肉だった。

山形米のご飯もツヤツヤで美味しかった。

量が多く、デザートまで食べ切ることはできなかったが、食事の最後には和栗のババロアが出てきたので少しだけ食べた。

お風呂は夜8時に男女が入れ替わるため、寝る前にもう一方の湯舟に行って、テレビで年末の歌番組を見てから就寝した。

この日1日で温泉に入った回数は5回と、過去最多記録になった。

旅館の朝

2018.12.31

夜の間に雪が降り、積もっていた。

起き抜けに温泉に入って身支度を整え、7時半に朝食を食べに食堂へ降りた。

朝食も、昨晩の夕食と同じ会場で、バイキング形式だった。

和食が中心で山形名物も揃っていた。

この宿は何と言っても食べ物が美味しかった。

帰りかけた時に女将が挨拶に来てくれたことも、旅館ならではのおもてなしを受けた感じがしてとても良かった。

女将の話によれば、今年は雪が少なく、豪雪地帯なのにどうなるのやらと心配していたところ、年末の2週間でようやくここまで降り積もったのだという。

食事の後ロービーでコーヒーの無料サービスがあり、少しゆっくりしてから、8時半に予約していた家族風呂に入り、10時半前にチェックアウトを済ませた。

外の離れには小屋があり、足湯と飲泉があったのだが、なんとも趣きのある小屋だった。

飲泉の味はしょっぱくて不味かったが、お腹や健康に良いという。

女将や仲居さんが手を振って見送ってくれる中、宿を後にした。

この宿は仲居さんに外国人が多かったが、外国からの観光客も多いのだろうか。

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