鯖湖湯
高速を降りて、この日3箇所目の共同浴場、鯖湖湯へ向かう。
一般道には除雪車が入っていないようで、車の往来で自然に出来た雪の凸凹が酷く、林道よりも揺れた。
雪は陽に当たって溶け始めていて、どの車も滑りながら、雪の凸凹にタイヤを取られながら、ゆっくりと走っていた。
鯖湖湯へは、隣にある1時間100円の有料駐車場に車を停めて歩いて向かった。
建物はいつの間にやら建て直されたようで、綺麗な木造に変わっていたが、昔ながらの趣は残っていた。
入浴料は1人200円。
アルカリ性単純泉で黒い湯の花が浮き、若干の硫黄臭がした。
サッパリした湯だが、個性はあまりなかった。
男湯は熱くて火傷するかと思ったのだが、女湯は水を入れてしまって低めの温度になっていたそうだ。
最近増えた観光客用に42~3度を保つように、と注意書きが書いてあったのだが、
熱いのが嫌な人はそもそも共同風呂に来なければいいのに、と膨れっ面のこどら。
我々はあつ湯党。
共同温泉はアツアツなのが魅力であり、それを期待してわざわざ共同風呂に来ている身からすると、ぬるいとがっかりしてしまうのだ。
小野川温泉へ
湯から上がり、今度は国道13号を西へ向かう。
この晩は小野川温泉に宿をとっていて、鯖湖湯から宿までは約1時間の距離だった。
気温氷点下2度の中、再び雪の中へ走り出す。
風が強く、雪が軽いため空に舞い上がり、視界が白くぼやけて見えた。
ようやく前が見えて視界が開けたと思ったら、前の車は雪に覆われ、
ナンバープレートどこらかブレーキランプすらも見えなくなっていた。
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