雪の東北
最上で車窓に広がっていたのは一面の雪景色だった。
日が射してくると白銀に輝き、サングラスをかけていても眩しかった。
肘折温泉に近づくと、降り始めた雪と、強風によって舞い上がった雪とでホワイトアウトに見舞われた。
目の前が白くぼやけて何も見えなかった。
肘折温泉発祥の地
肘折温泉に着いたのは9時15分頃。
前に行ったことのあるカルデラ館も良かったのだが、
今回は肘折温泉発祥の地である上の湯という共同風呂に行ってみることにした。
狭い坂道の途中にある無料駐車場にバックで入って車を停めた。
上の湯へは、駐車場から雪の坂道を歩いて下り、10分程の場所にある。
肘折の温泉街は、古くて小さく、鄙びているが趣がある。
上の湯の入浴料は250円。
共同浴場にしては湯舟が広かった。
貯湯式の掛け流しで、ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉。
緑がかった茶色の湯は滑らかで、独特の温泉臭がした。
前に行ったカルデラ館は出た後の肌がツルスベになった気がしたのだが、こちらは手が少しカサカサするような感じがした。
地元の人の話では、こことカルデラ館では源泉が違い、この湯の方がおススメのようだった。
次に来る時にはまたカルデラ館にも寄ってみたいし、今度は別の施設にも行ってみたい。
肘折温泉からの帰り道も吹雪で、時折ホワイトアウトに見舞われた。
我々の前に車が3台いたのだが、2台は路肩に停まって道を譲っていた。
残る1台は頑張って先を走っていたのだが、文字通り右往左往していた。
我々は前の車の後を追えばいいため少しは楽だったが、先頭の車は視界が全て真っ白なので、どこが道なのやらわからなくなるのだ。
山形名物鳥うどん
このあたりに来るとよく立ち寄る村山の道の駅で11時半に昼食を摂った。
地元名物の鳥うどんとざる蕎麦にした。
山形グルメの鳥中華には、鳥うどんと鳥そばというレパートリーがある。
今回食べた鳥うどんは鳥中華のうどん版なのだが、中華麺を使っている鳥中華よりもサッパリしていて、美味しかった。
次は鳥そばを食べて見ようと思っているが、3つの中で我々の好みは恐らく鳥うどんではないかと思っている。
食後にコーヒー買ったら思いがけずに生チョコつきで、どちらも美味しかったし、得をしたような気分になった。
天童を南下するにつけ雪が少なくなり、晴れてきた。
山形北から山形道に入り、次の目的地であるさばこ湯を目指す。
除雪されていたがチェーン規制と50kmの速度制限が敷かれていた。
蔵王を越すと山に白く霧が掛かり、笹谷で空が真っ白になった。
国見では気温が零度に上り、陽も出てきて、
80km規制は敷かれていたが、路面にはもはや雪は無かった。
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