2018.12.28
朝4時半に目が覚めた。
ごうごうと吹き荒れる風で車体が揺れ、ヒョウが屋根を叩き、雪国お決まりの除雪車の音のせいだった。
道の駅自体は静かだったのだが、、、。
夜が明けるだいぶん前だったから、辺りはまだ夜中のようだった。
車中泊なのかはわからなかったが、車は数台、トラックは5台くらい停まっていた。
近くのコンビニで朝ごはんを買い込み、6時に出発した。
この日の日の出時刻は6時56分。
未だ真っ暗な国道7号を北上する。
前日の夜に車内で行きたい場所をピックアップして旅程を決めた。
まず目指す目的地は秋田の水沢温泉だ。
街道沿いの住宅街では、朝早くから降り続く雪の中で雪掻きをする住人の姿があった。
気温は氷点下1度。
ニュースではしきりに年末大寒波の到来を報じていた。
強風だが雪はそれ程でもなかった。
これから酷くなるのだろうか。
日本海に出ると、強風に満潮が重なったのか、一面に荒れ狂う白波が立っていた。
龍の髭という言葉が脳裏に浮かんだ。
あまりに真っ白で、まるで海の中に雪がつもっているみたいにも見える。
目を凝らすと荒波のうねりが見えてきて、そのまま吸い込まれてしまいそうな大迫力だ。
荒波によって海面に泡が立っていて、それが時折道路に飛んできていた。
大寒波大寒波というわりに、気温は2度と決して低くはなかった。
山形へ入り、鶴岡から高速に乗って酒田を目指す。
夜は明けていたが薄暗かった。
あまりの風の強さに、飛んでいるカラスが風に煽られ、何度も軌道修正しながら飛び続けていた。
酒田でホワイトアウトに見舞われた。
対向車が直前まで見えない。
日本海東北道から秋田道に抜け、協和へ。
晴れてきて、白い雪に陽射しが反射して眩しかった。
協和道の駅で休憩し、お土産を買った。
国道46号で角館を通り過ぎ、田沢湖方面へ。
気温は氷点下4度になったが、やはり雪は少ないように見えた。
田沢湖に立ち寄ってみると、水が透明で、その綺麗さに驚いた。
日本一深いだけあり、少し先から急に底が見えなくなっている場所もあった。
土産物屋などは閉まっていたが、湖畔を一周してから温泉へ向かった。
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