ポルシェ718ボクスター購入記〜まさかの大どんでん返し

718ボクスター

まさかの大どんでん返し

2021年5月某日。

ポルシェ718ボクスターの申込金を振り込んでから僅か二週間後に、まさかの事態が発覚する。

19時過ぎに担当の営業さんより電話があり、半導体の供給不足の問題で生産が遅れており、我々が12月までの生産枠に入る可能性がなくなってしまったと言う。

しかも1月以降は生産が中止になるという情報があるため、代替案として9月生産枠のスパイダーなら確保出来ると言われた。

つまり、希望のグレードGTS4.0はそのディーラーではもう予約枠を待つことはできないため、キャンセルするか(申込金は全額返金)スパイダーに変更するかの2択を迫られたということだ。

ポルシェ 718シリーズの概要 - ポルシェ ジャパン - ポルシェジャパン
ポルシェ 718シリーズ。モデルレンジラインナップと特徴、そして装備のバリエーションについて。コンフィギュレーターや比較機能で各モデルの詳細をご覧いただけます。

一旦考えたいという事で電話を切った。

絶望感の中、動画などでスパイダーについて調べたが、ホロが手動というのがどうしてもネックで、値段も更に高くなり、好きな色が選べないことなどを考慮して、、、スパイダーは我が家が求めるものではないという結論に至る。

色は我慢して認定中古車で718ボクスターを購入するという選択もあるが、まずは他のポルシェセンターでも同じ状況で、もうGTS4.0は入手出来ないのかを確認してみる事にした。

別のポルシェセンターへ

家から二番目に近いポルシェセンター(ポルシェディーラー)を調べ、翌朝、開店する10時を待って電話をしてみた。

最初のポルシェセンターの名前は伏せて事情を説明したところ、

「入手出来ないなんてあり得ない、うちなら納期は別にして確実に入手出来る」

ということを言われ、さらにボクスターGTS4.0の展示車もあると言う。

渡りに船ということもあったのかもしれないが、営業の方の対応も良いように感じた。

今から行ってもいいかと聞いたところ「大丈夫です」ではなくて、「ぜひお越しください」と言ってくれた。

その足でデポルシェセンターを訪れると、すぐにブースに通され、コンフィグレーターで我々が固めていた仕様を確認してくれた。

最初のポルシェセンターの時とは違い、一つ一つどのような装備なのかを丁寧に説明してくれて、ディーラーオプションのコーティングやレーダー、ドライブレコーダーの説明もしてくれた。

お世話になった2つ目のポルシェセンター

商談の途中で最初にポルシェセンターにキャンセルの電話をして、確認が取れたところで、こちらのポルシェセンターの注文書にサインをした。

購入方法は現金かローンかまだ決めていなかったのだが、営業さんからの提案で、今後の時間的ロスを無くすためにもまずはローンの審査だけしてしまいましょうとの事で、審査用紙を作った。

(今思うと本当に買えるかどうか試されたのかもしれないが、、、)

今度は同日中にATMより申込金の振り込みをして、その旨を電話で伝えた。

その日は日曜だったため、翌日入金確認が済んですぐに、オーダーの手配に移る旨の連絡が来た。

最初のポルシェセンターに振り込んでいた申込金はそれからしばらくして無事に全額返金されたのだが、どうやら大口の上顧客(法人など)からの注文が入り、新参者で個人である我が家の注文が後に回されたのではないかと想像された。

そのポルシェセンターはその地域でポルシェだけではなくランボルギーニなどの高級車を手広く扱っているディーラーで、法人の顧客が多いらしい。

終の一台だと伝えてしまったこともあり、我々に一台売って終わりより、常連で今後も付き合いの続く法人を優先したということなのだろう。

対応自体は悪くはなかったのだが、高級車のディーラーだと一般人は相手にされないという噂は、あながち嘘でもなかったようだ。

コメント