とっぷりと日が暮れてから奈良の中心部についた。
夕飯をどうするか、今夜の温泉をどうするか、車中泊スポットはどこへ行くか、明日の予定はどうしようか。。。
まだ何も決まっていなかった。(いつものことだが)
まずはともかく平城京跡がライトアップされているようだから行ってみようということになった。
車を走らせると、街道沿いに突然、年代の明らかに違う建物が浮かび上がる。
正確な並びではないが、ファミレス、カー用品店の後に、急に平城宮跡、、、というような唐突な印象、、、
あまりに唐突で写真を撮り損ねてしまったくらいだ。
周りをくるっと回ってみることにした。
何にもない広い土地に、復旧された建物が二つ、ポツンと建っていた。
朱雀門と太極殿。
眺めながら通り過ぎる。
平城宮跡地の中を道路と線路が走っていて、踏切まであった。
かつての都は、今ではすっかり奈良の人々の生活に溶け込んでいた。
これで都の跡地も見ることができた。
翌朝、改めてこの辺りを観て帰る手もあるが、人と車が多い場所には、我々正直うんざりし始めていた。
「やっぱり自然だよね、車旅の醍醐味って」
どちらともなく言い始める。
取り敢えず作戦会議をするため、近くにあった五右衛門で夕食がてらにパスタを食べることにした。
ふーっと一息つきながら、
「旅に出たからには癒されたいよね」
ということで、奈良の中心地を後にして、十津川村へ向かうことで意見が一致した。
まずは、今いる場所から南下した御所市にある、かもきみの湯に立ち寄ることにした。
ついてみると公園の一角に温泉施設があり、緑も多くて良い場所だった。
公園にはトイレもあり、どうやら車中泊も出来そうだ。
温泉は炭酸水素塩泉で入浴料1人600円。
渋滞と人混みによる疲れもさっぱり取れた。
念のため施設の人に車中泊可能か聞いてみるとOKだったため、二階に上がってビールを一杯。
くぅー、と思わず声が出てしまう。
軽く喉を潤したら、程よい眠気に襲われた。
時刻は23時。車に戻って就寝だ。
コメント