遠野
なんとなくの目的地として遠野に来たは良いが、具体的に何があって、どこで何が見られるのかもわかっていなかった。
とりあえず道の駅で、情報収集がてらお昼を食べることにした。
食堂で、行者にんにくラーメンと御当地の味噌ラーメンを頼んだが、どちらも優しい薄味だった。
道の駅で地図をもらって検討した結果、河童淵と、銀河鉄道の夜のモチーフになったと言われるめがね橋に立ち寄ってみることにした。
本当はふるさと村にも行きたかったのだが、有料だったので今回はやめておいた。
河童淵
河童淵には駐車場で車を停めて歩いていく。
道が凍っていて、所々ツルツルだった。
お寺を抜けて、
裏側へ回ると河童淵なのだが、、、
なんてことはない、普通の小川だった。
この小川の淵にカッパが住んでいたと言われる場所なのだが、、、
この辺りはホップ栽培が盛んなようだから、夏に来て、長閑な田園風景を眺めながらビールを飲んだ方が良いのかもしれない。
めがね橋
もう一方のめがね橋には趣があった。
道の駅に車を停めると、すぐ傍の公園の先にあった。
めがね橋は各地にあるが、銀河鉄道のモチーフと言われたせいか、他よりも何だか見応えがあるように思えてくる。
永岡温泉
風が冷たくて、2、3枚写真を撮って、慌てて車に駆け戻った。
時刻は午後の2時半。
さてこの先のルートはどうしたものか。
この後は肘折温泉とさばこ湯に寄ってから、翌日に小野川温泉に行く予定にしていた。
肘折温泉は時間的に考えても、この日中にはギリギリ辿り着かなかったため翌朝に回し、
この晩は途中にある温泉を探すことにした。
1時間くらいの場所にある永岡温泉をみつけて、そこへ向かうことにした。
地面は相変わらず氷でツルツルだった。
雪が少ないせいだろうか。
遠野でも事故を見かけたが、花巻では地元の車が畑に落ちて、レスキュー車が来ていた。
うすら雪が固まって凍っているのだから、一番滑る状態だ。
国道456号で最上市から奥州市へ。
粉雪が舞い、雪が少し深くなった。
フカフカの新雪をタイヤが踏む感覚がした。
永岡温泉は塩化物泉掛け流しの、昭和の香り漂う古い施設だった。
入浴料は1人450円。
1時間1000円追加して、貸切の家族風呂を利用した。
昭和の時代の誰かの家の浴室みたいだったが、鉄の香りがして湯量が豊富。
湯は透明で主張はなかったが、湯上りには肌がツルスベになったから、泉質重視の今回の旅のコンセプトからはあながち外れてはいなかったと思う。
湯から上がると16時半だった。
夕食と車中泊の場所探し
肘折温泉までの道中で、夕食が食べられてそのまま眠れる場所を検索したのだが、時間的にも良い場所がなく、国道4号を南下しながら考えることにした。
結局夕食は、平泉手前の奥州に食べ物屋さんがまとまっている場所があり、その中の和食のファミレスに入った。
この辺りには前沢牛のお店が多かったのだが、翌日に小野川温泉で米沢牛を食べることにしていたから、この晩はやめておいた。
実はこの日の朝、宮古で、年末休暇の店や温泉が多いことを考えて、30日の晩に小野川温泉の宿を押さえたのだが、その食事が米沢牛だったのだ。
夕食の後で問題になるのは依然として寝る場所だった。
道中にある、あら伊達な道の駅までの時間がナビで1時間15分だったから、
寝る場所をそこに決めて国道4号を更に南下した。
気温は氷点下2度で、雪の降る夜道のドライブになった。
高梨から県道457号へ右折すると、ツルツルの山道になり、より慎重な運転を強いられた。
如何にも寂しい道で、こんな道すがらにあるのなら、さぞかし人里離れた寂しい道の駅なのではないかと心配していると、
457号を抜け、古川からの国道47号に合流した場所に、目指す道の駅が現れた。
目の前にはコンビニや公民館が、近くには民家もあった。
どうやらナビは裏道を誘導してきたようだ。
大きくて新しく、前に一度昼間に立ち寄ったことのある、鳴子温泉手前の道の駅だった。
とはいえ構内には我々しかいなかった。
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