旅の5日目は2019年大晦日
2019年12月31日 火曜日
2019年最後の朝は山形にあるおおえの道の駅で目を覚ました。
小雨の降る温かい朝だった。
この時期の山形にしては異常気象なのではないかと思う、気温10度。
7時に起きて道の駅の前にあるコンビニで朝ご飯を買い、8時前に出発した。
道端に立つポールは、通年の雪深さを物語って人の背丈ほどに高いのに、肝心の雪は無かった。
朝靄が綺麗に掛かっていたが、この美しさを眺められるのは朝の短い一時だけのことだ。
この日、暴風が懸念されていたのだが、風は強いものの暴風というほどではなかった。
前日に山形に入ってから、田んぼや枯れ草の茶色が濃く感じる。
石川や島根でもそう思ったから、この濃さは日本海側の色なのかもしれない。
赤湯元湯
この日は福島の大内宿まで南下し、お昼に名物の『長ネギで食べる蕎麦』を食べに向かうことにしていて、その道中にある赤湯の共同浴場で朝湯をすることにした。
初めは、以前、宿に泊まったことのある小野川温泉の共同湯に寄ろうと思ったのだが、
周辺に駐車場がなかったため赤湯へ行くことにした。
赤湯には地元の共同浴場がいくつかあり、入浴料は100円で、どこも朝早くからやっている。
我々は、比較的最近できたという、入浴料200円で朝8時からの赤湯元湯へ行った。
シャワーもあり、シャンプーや石鹸を持ち込めば頭や体も洗える。
施設は小さいのだが、硫黄泉と、硫黄の香りのする単純温泉の2種類の源泉が掛け流し。
昔二つあった共同湯が合体してリニューアルしたらしい。
緑がかった透明の、よく温まる気持ち良い湯で、
地元の方が日常的に通うため、常識的なルールをきちんと守れる人だけが行ける感のある湯だが、また来たいと思う。
上杉神社
湯から上がると丁度10時だった。
大晦日の晩餐には、去年行った新潟の道の駅でお寿司を買うことに決めていた。
今から大内宿まで足を伸ばしていると新潟に着くのは夕方になってしまい、売り切れる可能性があるため、
今回は大内宿は諦めて、その手前にある喜多方でラーメンを食べることにした。
喜多方へ向かう途中の米沢に上杉神社があったため寄ってみた。
この神社は、上杉謙信・上杉鷹山らを祀る神社で、
入り口には謙信の旗である 『毘』と『龍』がたなびいていた。
鷹山はあの有名な
『為せばなる、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり』
という名言でも知られている。
参拝後、駐車場脇にあるお土産屋さんで、塩引鮨という、紅鮭の押し寿司を買ってみた。
これで500円という高級さには驚いたが、観光地価格なのだろうか。
ただ、味は美味しくて、甘い酢飯とあっさりした紅鮭の塩みが上品な一品だった。
日中に寒気がやって来て徐々に気温が下がるという予報の通り、
気温は朝よりは低下して8度になったが、それでもまだまだ温かい。
雨がパラパラと降っていて、南下するに従い4度へ下がった。
山からは水蒸気が上がっていた。
国道121号の長いトンネルの途中で福島県に入った。
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