3日目の朝
2019年12月29日 日曜日 雫石あねっこの道の駅
朝4時半に起床、5時過ぎに出発した。
夜中には氷点下3度までは下がったようだが、この時点では零度だった。
冬の東北に覚悟していた寒さには程遠かった。
雫石あねっこの道の駅には温泉も食堂もあって車中泊に良いため車中泊客が多く、ヒーターをつけるためにエンジンを掛けたままの車がいて、うるさくてよく眠れなかった。
この日の目的地は、この旅第二の目的地でもある酸ヶ湯だ。
高速を使ってもまだ1時間45分の距離があった。
酸ヶ湯は混浴なのだが、朝8時から9時まで女性専用時間があり、その時間内に辿り着きたいため、真っ暗な中の早朝ドライブと相成った。
高速に乗り、岩手SAで朝食をとる。
朝定はなかったため、温かいかき揚げうどんを分け合って暖を取った。
外に出ると時刻は6時半で、東の空が紫色に染まっていた。
この日の日の出は6時55分。
なんたが寒いと思ったら、いつの間にやら気温が氷点下5度に下がっていた。
車窓に広がる景色も雪景色に変わっていった。
夜明け前の雪景色には繊細な美しさがあるものだ。
進むにつれて夜が明けて日が登ったが、酸ヶ湯に近づくと気温は更に下がって氷点下7度、雪も深くなっていった。
酸ヶ湯
8時半に酸ヶ湯温泉に着いた。
駐車場は積雪により駐車スペースがなくなっていて、車は雪に埋もれ、大きな除雪車が出ていたが、まだまだ大雪という程ではなさそうだった。
酸ヶ湯は昔ながらの古い旅館で歴史を感じる。
女性専用時間
立ち寄り湯は朝7時から入ることができるのだが、8時からの1時間は女性専用時間。
我々が到着した時にはこの女性専用時間が残り15分しかなく、こどらは急いで入りに行った。
とはいえ、浴室の中は煙りでモクモクだし、湯は白濁でついたてもあるため、一瞬だけ見える隙間を受付で渡されるバスタオルを撒いて通り抜ければ、混浴でも案外いけるかもしれない、とのこと。
とはいえ、女性は9時直前には皆がバタバタと湯からあがり、9時10分過ぎには女子更衣室すらもぬけの空になっていたそうだ。
入れ替わりで自分が湯に入っている間にこどらがロビーで待っていると、
一人のおじいさんが間違えて、廊下にある貴重品ロッカーで服を脱いでしまい、従業員に脱衣所へ誘導されていくというハプニングがあったそうだ。
いざ酸ヶ湯へ
酸ヶ湯はpH1.5の酸性・含む鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉。
4つの源泉が異なる湯を愉しめるが、少し違いはあれど素人には分からない程度の、いずれも白濁した上質の硫黄泉だった。
顔を洗うとピリピリしたが香りも良く、
硫黄泉の中でも、この湯だけを目的にしてでもまた是非来たい程のトップクラスの湯だった。
浴室の天井は2階の屋根の高さ程の吹き抜けで、スペースも広く、大きな浴槽が2つあった。
昔ながらの源泉掛け湯しでシャワーはなく、石鹸の使用は禁止。
掛け湯で体を洗い流してから入浴する。
入って奥の湯船は四部六部の湯。
42~3度あり、真ん中から右が女性用になっていて、こどらの報告通り、奥には目隠しのついたてがある。
注ぎ口付近は熱めで寛げた。
熱湯は真ん中にある湯船で、名前とは裏腹に41度と少しぬるめ。
こちらも浴槽の半分は女性用になっているが、ついたてはないため女性が入るには勇気がいりそうだ。
女性にとって混浴は難易度が高いと思うが、ここには男女別の小浴場もある。
こどらが覗いて来たところ、湯船は十分な広さがあり、大浴場では掛け湯として使っている、
鹿の湯と冷湯の混合泉が掛け流してあったそうだ。
こちらには洗い場もあったため、女性も安心して利用できると思う。
雫石あねっこから酸ヶ湯までの行程
雫石あねっこから酸ヶ湯までの大まかな行程はこちら↓
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