10月の第一日曜日のこと。
朝、思い立って箱根の仙石原へススキを見に行ってみることにした。
天気は曇り時々晴れ。少し肌寒い、最高のオープンカー日和だった。
この日は西湘バイパスを通って箱根へ向かった。
パーキングには、朝の8時前だというのに沢山のバイク乗り達が集っていた。
(この後来た台風19号でぐちゃぐちゃになってしまった映像を見たが、早く全区間開通できることを願っている。
前にも書いたかもしれないが、自然の猛威は一瞬にして人間の作ったものを破壊してしまうけど、それをまたコツコツと作り直し、修復する人間の力や逞しさは素晴らしいと思う。
このコツコツを、発展と同時に環境保護の方向にむけて行くこともきっと可能な筈だ。)
海沿いを走って熱海で休憩。
この日は風が強く、朝の時間帯だからか、遊歩道には人の姿はなかった。
熱海からは伊豆箱根スカイラインへ登ったが、富士山は愚か景色は雲に遮られていた。
仙石原に着いたのは10時前。
既に多くの観光客で賑わっていた。
ススキはまだ色づき始めたばかりだったが、淡い日の光を浴びると輝いていた。
遊歩道の脇にはランタンが並んでいたが、夜にはライトアップされているのだろうか。
遊歩道は丘の中腹まで続き、折り返して戻ってくるのだが、帰り道に行き交う人の数は次第に増えていった。
ちょうど混み合うギリギリのところで見てくることができた。
温泉に入りたかったのだが、箱根にはなかなか良い日帰り温泉をみつけられていないのが正直なところだ。
我々、無臭のさらっとした単純温泉ではもう満足出来なくなっている。
仙石原の近くでは、前に大涌谷から源泉をひいている温泉に行ったことはあるのだが、なぜ客商売をしているのか不思議なところで、上から目線な貼り紙に気分が悪くなるため行かなくなった。
湯はいいため、対応は我慢してまた言ってみるかと話していたのだが、最近の口コミを確認しても、やはり対応の悪さについて書かれていた。
迷った末にそちらに行くのは止めて、近くにあるかま屋という釜飯屋にも温泉があり、大涌谷からの源泉掛け流しだというからそちらに行ってみることにした。
ここは面白いシステムで、釜飯を頼んでから出来るまでに45分かかり、その間に奥にある温泉に入って待つことができる。
釜飯は1500円前後で、入浴する場合は別料金で700円。
メニューは釜飯のみだ。
店は古く、温泉も古びていて狭い。
女湯はかつて扉があったところにベニヤ板がはめ込まれていたが、隙間が開いていて、押したら外れそうだったため気分的にあまりゆっくり出来なかったみたいだったが、
湯は茶色掛かった熱めの湯でほんのり硫黄の香りがした。
釜飯は控えめな出汁がほんのりきいていて丁度良く、美味しかった。
珍しい店で面白いし、釜飯は美味しいし、一度は訪れてみるのも楽しいと思う。
我々もまた来たいね、と言って店を後にした。
旅の締めに、いつも通ってはいるが入ったことのなかったふじみ茶屋で和スイーツを食べて帰ることにした。
138号線を強羅方面から御殿場へ降る途中にあり、晴れていれば目の前に富士山が見える。
店の脇には湧き水があり、飲むと冷たくて美味しかった。
白玉ぜんざいとコーヒーを頼んだが、餡は甘過ぎず白玉はモチモチで美味しかったし、コーヒーも湧き水を使っているのかはわからないが美味しいコーヒーだった。
台風19号で箱根の雨量は未曾有。被害も大きい。
ボランティアや寄付などは出来なくても、観光で訪れることも地元経済を回す重要な応援になる。
行く予定にしていた人は情報収集の上、復旧の状況を見つつ、可能であればなるべく行くことをお勧めしたい。
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