金曜の夜はワクワクするものだ。
会社帰りに飲みに行くも良し、自宅バーでまったりと寛ぐも良し、近くの天然温泉のスーパー銭湯に行くも良し。
じゃあ、夜ドライブにでも行っちゃう⁉️
ということで、夕食を済ませたあとで夜の街に繰り出した。
この晩のショートトリップは、いつものガソリンスタンドで給油して、ドトールのコーヒーを飲むことから始まった。
飲みながら行き先として良さそうな場所を検索し、大黒埠頭を目指す。
大黒といえば車好きの聖地である大黒PAにしか行ったことがなかったため、今回は埠頭に降りてみることにした。
気温は26度で、かつての猛暑は影を潜めていた。
金曜夜だというのに空いていてスムーズに横浜まで流れ、大黒ICで高速を降りた。
ベイブリッジの真下に到着したのは22時前。
数台の車が停まっていたが、中に人が乗っているようには見えなかった。
スケーターが数人いて、近くの消防署の隊員がランニングをしていた。
車通りは少なく、たまにトラックが通るくらい。
ベイブリッジが見える場所に移動してみる。
道を埠頭の奥へと進んでみたが、あるのは倉庫と、輸入前なのか後なのか知らないが新品の車が大量に並んでいるだけだった。
絵にはなるのだが他には何もないし、見所は終わってしまった。
このまま帰るのも物足りないし、せっかくこの時間のこの辺りにいるのだからと、有名な川崎の工場の夜景を見に行ってみることにした。
のだが、、、
あちこちの道でゲートが閉じられていて外に出られない。
来た道を戻ろうにも、その道までもゲートが敷かれ、ガッチリと閉じられている。
まるで埠頭全体が巨大な迷路のようだ。
こうなると途端にナビは意味をなさないし、正直全てが不気味に思えてくる。
トラックが1台奥に向かって走っていったため、我々も同じ方向に向かってみた。
ナンバープレートの付いていない車が4.5台出てきて、結構な勢いで走り去って行った。
こんな時間に数台だけ、、、
これが海外で窃盗団との遭遇だったなら、犯行の目撃者として消されているところかもしれない。
そんな空想を抱きながら一番大きな道を進むと、そこにようやく出口が見えた。
出口には守衛さんがいて、先程の車たちもここを通ったに違いない。
ホッとしながら大黒埠頭を後にして川崎へ向かう。
道中は、下道なのだが右手は倉庫街で、その先は東京湾に面している。
左手はには意外にも住宅街が広がっていた。
千鳥町の工場地帯は扇島という人工の島になっていて、海底トンネルを抜けると川崎マリエンがある。
川崎マリエンには展望台があって、工場の夜景を見下ろせるというのだが、営業時間は20時だか21時までで終了していた。
仕方なく引き返し、千鳥町から対岸が見える場所に来てみたのだが、ゴミは散乱し、海も臭いし、何だかイマイチ、、、。
一番有名な千鳥町を外から見る場所に行けば良かったのだが、千鳥町の中に来てしまったことに今更ながらに気が付いた。
それでもカメラを向けて見ると、なかなか雰囲気良いじゃないか。
ここにも中に人の乗っていない車が数台停まっていた。
我々がイメージしていたのはオレンジ色の夜景だったから、先程いた大黒埠頭から見えていた本牧埠頭に行ってみることにした。
時刻は午前零時。
ランドマークタワーの灯りもまばらだった。
元町を抜けると目の前が眩しいくらいに明るくなった。
蛍光灯が燦々と輝くドンキホーテが出来ていた。
なんだか景観が損なわれているような気がするのは我々だけだろうか。
山下公園傍を通り本牧埠頭へ。
ここも関係者以外立ち入り禁止の看板があり、迷路のようだ。
ここには横浜港シンボルタワーなるものがあり、行ってみたのだがまたまた営業時間外。
歩いて行こうにもゲートが閉じられていて敷地に入れないようになっていた。
ここには海釣り施設があり、早朝の営業開始を待って駐車場で車中泊をする釣り客が集まっていた。
この晩は、埠頭の中を行ったり来たりと彷徨い歩くドライブになった。
疲れた気もしたが、せっかくの金曜の夜だから、最後に山下公園から横浜の夜景を見て帰ることにした。
マリンタワーが暗闇にひっそりと浮かび上がっているのとは対照的に、
真夜中の公園には、飲んだ帰り道らしき団体さんや、すっかり酔っ払ってベンチで寝てしまった人、犬の散歩をしている人など、そこそこの人出があった。
海辺には氷川丸が係留してあり、漆黒の夜の海に浮かんでいた。
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