夕食は18時からを指定したから、まだ外は明るかった。
客室数が多くないせいか、食事処は広々としていて、掘りコタツ式になっていた。
テーブルには冷菜が並べられていて、すぐに豪華なお造りも運ばれてきた。
お刺身はどれも新鮮で歯ごたえや甘みがあり、伊勢海老も1人1尾ついていた。
動くのを見るのはあまり得意ではないが、アワビの踊り焼きを目の前で焼いてくれる。
生でも食べられる柔らかいアワビで、レモンを絞って頂くのだが、ほんのりとした塩味にレモンの風味が爽やかだ。
肝には全く苦味がなく、クリーミーだった。
観音温泉水の水割りには、わさびを摩り下ろして入れる。
爽やかで、円やかで、美味しかった。
アルカリ性の温泉で作った自家製梅干しもテーブルに常備されているため、梅干しを入れても楽しめる。
ご飯は席についてから火を付けて、テーブルの上で釜飯が炊き上がる仕組み。
桜海老とグリンピースで、駿河湾の春が感じられた。
素材良し、味良しで、地物を堪能し、季節も感じることができた。
お腹いっぱい美味しいものを頂き、部屋には露天風呂がついているときたら、まさに最高を絵に描いたよう。
食後しばらく休んでから、宿泊者専用の大浴場にも行ってみた。
広い露天は星空を眺めながら、総檜造りの内湯は木の香を楽しみながら、空いているためゆっくり出来た。
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