日暮れ後のアジアンリゾートは雰囲気がいい。
波打ち際を歩いてレストランへ向かった。
波の音が静かに聞こえていて、月明かりで、白い砂浜に2人分の影ができていた。
ディナーは海辺に立つロッジ風のレストランで。
メニューにはベトナム料理と洋食があったが、我々は勿論ベトナム料理をオーダーした。
ベトナムビールのバーバーバー(333)と赤ワインとともに。
味は美味しかったのだが、残念なことに、辛さが全くなく、パクチーも入っていなかった。
欧米人用にアレンジされているようだったが、我々のみならず、アジアンフード好きの日本人には物足りなく感じるだろう。
宿泊客が少なめで、静かで優雅なディナータイムを過ごせるのは良かった。
薄いオレンジ色の照明が寛ぎを与えてくれる。
潮の香を含んだ海風が優しく吹き抜け、遠くに対岸の夜景が小さく見えていた。
ビラへは林の道を歩いて戻った。
所々にかけられた暗めの街灯が良い。
夜のライティングは例え電気スタンド1つとっても、全てがロウソクの灯りをイメージしているようで統一感もあった。
ビラへ戻るとベッドに蚊帳がかけられていた。
ベッドルームには壁があるとはいえ隙間があるため、ヤモリも蚊も室内に入ってきてしまうのだが、蚊帳があればベッドの中には侵入出来ないし、安心して眠ることが出来る。
蚊帳の中で寝るのは初めてだった。
ヤモリのキーキーという鳴き声も、初めて聞いた。
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