夜明け
朝は日の出前に起床し、ビーチへ。
朝靄が海の上にかかっていて幻想的で、ベトナム漁船が沖に停泊しているのが、アジア情緒に溢れている。
対岸の空に薄桃色の筋が射していた。
東の方角は海とは反対側の山の向こうで、朝焼けは見ることが出来なかったが、徐々に明けゆく空の色の移り変わりを眺めた。
静かで、穏やかで、湿気を帯びた朝の空気はとても心地良かった。
黒い揚羽蝶が夜明けの空をヒラヒラと飛び交っていた。
朝一の海に入ると冷んやりとして、なんだか身が引き締まるような、清められるような気がした。
シックスセンシズ:朝食
ビラに戻って身支度を整え、朝食へ向かう。
夜と同じ海辺のレストランで、豪華なブュッフェスタイルだ。
フルーツや生ハム、チーズ、フレッシュジュース、フォー、蒸し物、沢山の種類のパン、キッシュ、ソーセージやベーコン、カレーなどが並んでいた。
思わず目移りしてしまうのだが、我々はベトナム料理を中心に取って席についた。
今朝のフォーはチキンで、ネギ油がかかっていてコクがあった。
どれも美味しくて、ベトナム料理特有の癖が少なくて誰でも食べやすい味になっているように思う。
そろそろ恋しくなったアメリカンコーヒーを頼んだのが美味しくなくて、ベトナムコーヒーに変えてもらった。
マンゴースムージーとバジルのフレッシュジュースも美味しかった。
シェフが挨拶に回って来て、訛りがあまりなかったのでアクセントからは出身国は判別できなかったが、英語がネイティブであったことから想像するに、アメリカ、カナダあたりなのか、、、
ともかくこれで、辛さやパクチーのない料理にも合点がいった。
言い換えると、ベトナム人でもイタリア人でもフランス人でもないことがわかり、
味付けというか、このホテルの料理のスタイル(特徴がなく、万人受けする味)に合点がいった、ということだ。
シーカヤックツアー
食事を終えて戻ってもまだ8時すぎだった。
水着に着替えてシーカヤックに乗った。
その辺りを漕いで回るだけなら無料で貸してもらえるのだが、せっかくなのでガイドと一緒にプライベートビーチまでいくことにした。
約1時間のコースで8000円くらいだった。
ライフジャケットを着てカヤックに乗り込むと、パドルを渡された。
なんとなく漕いで見ると、意外と進む。
出発だ。
我々と同じタイプのビーチプールビラが立ち並ぶビーチを横目に漕ぎ進む。
次にロックビラの横を通り過ぎる。
途中でガイドから冷たい水を渡されたが、思いの外にかなりの重労働だったため助かった。
沖にあるロブスターの漁場を見ながらプライベートビーチに到着した。
プライベートビーチというか、無人島のビーチのような人の手の入っていない自然のビーチだった。
ガイドは岩についている貝を採って食べていて、我々にも勧めてくれたのだが、、、遠慮した。
帰りはボートが迎えに来てくれた。
かなり体力に自信があれば、漕いで帰ることも出来るそうだ。
我々はビーチについてから帰路をどうするか決めると言ってあったのだが、迷わずボートを選んだ。
シックスセンシズ:ビラで寛ぐ
ビラに戻って二階のリビングで一休み。
かなり体力を消耗したのは、湿気と照りつける太陽のせいだろう。
部屋にはイリーのコーヒーがあったので飲みながら寛いだ。
いつの間にやらこどらは、旅の思い出にと、ビーチで珊瑚礁を拾い集めていた。
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