ホーチミンを歩く
少し休み体力を回復させてから、バックパッカー通りへ。
ベトナムの一般的なイメージは、この通りのような光景だろう。
この辺りに来ると、観光客、特に欧米人の姿が目立つ。
安ホテルや旅行会社、マッサージ店なども多い。
狭い裏路地にもバイクが勢い良く入り込んできて、我が物顔で走り抜けてゆく。
観光客相手なのだろうが、デザイン性の高いものを扱っている洒落た店を発見し、Tシャツと絵葉書を購入した。
価格は少し高めで、Tシャツが一枚3000円以上した。
ホーチミンの交通量は半端ではない。
ハノイでは車やバイクの隙間を縫って渡ることが出来たのだが、ホーチミンでは車やバイクが途切れることがなく、歩行者用の信号はあったとしてもないようなもので、おまけに大通りが多いときている。
ひっきりなしに走ってくる車の波に勇気を出して踏み込み、向かってくる車に手で止まれという合図を出しながら道を渡らねばならない。
止まってくれる車もいれば、歩行者の前後を掻き分けて走り続けるバイクもいて、観光客は知らない者同士が大人数で固まって道を渡りながら、皆が一様に声をあげる。
きゃ~、ひゃ~、おーまいがっ
ベンタイン市場
ベンタイン市場は、市場の建物の中に複数の店が軒を連ねる、日本でも他のアジア諸国でもよく見かけるような市場だった。
ただ、所狭しと人や物がひしめき合い、片言の日本語で呼び込みをされ、右や左から手が出てきては腕を掴まれる。
足を止めたら最後、前後左右の店の店員から商品を目の前に押し付けられるだろう。
我々は足早に見物し、目当てのロータスティを多少値切って購入したところで疲れてしまった。
市場の外に並ぶ屋台で休憩がてら食べてみたい気もしたのだが、座れるような場所もないし、帰りの飛行機までの限られた時間を有効活用するためにも先へ進むことにした。
道すがら、代官山などにありそうな雑貨や洋服屋を見かけたが、ベトナムの物価からして破格の値段がついていた。
一般的な土産物屋であれば沢山並んでいて値段も安めなのだが、一昔前の日本か、年配女性が持っていそうなものばかりが置いてあった。
一軒こどらが目をつけた店で、ベトナム風のバックを購入した。
これは7000円弱と高めだが気に入ったらしい。
流石に歩き疲れたため、途中の広場に腰を降ろすと、ライトアップされた人民委員会庁舎と、ホーチミン像があった。
旅の最後のディナー:スチームボート
ベトナム最後のディナーには、教会裏手にあるレストランで海鮮鍋(スチームボート)を食べた。
魚介の出汁がふんだんに出ていて、最後に入れるフォーと麺も美味しかったが、空芯菜のニンニク炒めと合わせると、量が多過ぎて食べきれなかった。
この量で飲み代を入れて4千円くらい。
ベトナムは物価が安くて食べ物が美味しいのが最大の魅力だ。
ラウンジと機内にて
空港まではレストランでタクシーを頼んで向かった。
ビナタクシー利用で120k。それにプラスで空港使用料が必要だった。
空港に到着後、まずは預けておいた荷物を受け取りに行った。
料金を支払う際に何だか請求された金額が高過ぎる気がして料金表を凝視していたところ、係員から料金の訂正が入った。
結局、荷物1つにつき24k/時間のため、2つ x 8時間で384kだった。
ぼられそうになったのか、単なる計算間違えなのかは不明だ。
というのも、ベトナムの人は悪気なく、よく計算間違えをするからだ。
食べきれないほどの夕飯の後だというのに、ラウンジでもフォーとおかゆを食べ、ベトナムビールを飲みながら深夜のフライトを待った。
いつ、どこで食べてもベトナムのフォーは美味しいが、個人的にはフォーガー(チキンフォー)が一番美味しいように思う。
帰国便はビジネスクラスだったとはいえフライト時間は5時間。
寝てすぐに朝になったのであまりゆっくりした気はしなかった。
機材もあまり良くなかった。
窓の外では太陽が登り始めていた。
空の上では夜明けの色が違って見える。
夜中便のため機内食は朝食が出るだけだ。
とはいえベトナム発便の機内食はベトナムで作られているため、この旅最後の南国フルーツがついていた。
マンゴーとドラゴンフルーツは南国で食べるに限る。
海外旅行は海外旅行で、車旅とはまた違って楽しいものだ。
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