2018上高地へ(完) 更に奥へ

2018上高地の旅

河童橋にはバスターミナルがあり、売店やホテル、食堂などがあった。

ここがたしかに一番風光明媚だから、歩くのが苦手な人も、ここまでバスで来るだけで上高地を楽しむことができる。

河童橋の上からは穂高連峰が見える。

時間帯のせいかもしれないが、大正池よりこちらの方が、水はより綺麗に見えた。

大正池ではエメラルドグリーンだった水が、こちらではアクアマリンブルーだった。

我々は、ここから更に1時間歩いた場所にある明神池に向かった。

観光案内所に立ち寄ると、5月の初めに今から向かう明神あたりで、白昼にツキノワグマが目撃されていることを知った。

車に置いてきてしまったが、熊よけの防犯ベルを持ってくるべきだった。

気温は思ったほど低くなく、半袖の上に薄手のパーカーでちょうど良い。

この時期は新緑の緑が綺麗で、透明な水に映る様も良い。

ここからは森林を抜けて緑道を進む。

途中で一度川に出て、再び緑道を歩く。

その先にある河童橋のようなもう一つの橋を渡ると、ようやく明神池になる。

明神池にはカフェと食堂があり、食堂は混み合っていて入れなかった。

ここは神社の敷地らしく、池を見るには拝観料300円を払う必要がある。

せっかくだから支払って池を見にいった。

確かに透明ではあるのだが、川の綺麗さには敵わなかった。

食堂には入れず、ベンチもなかったから、疲れてはいたが休憩せずに河童橋へ戻ることにした。

今度は来た道とは川を挟んで反対側の木道を歩く。

こちらの道は所々に小川が流れていたり、本流の流れを垣間見れたりと、景色の移り変わりを楽しめる道だったから、疲れた体を騙し騙し歩くことが出来た。

河童橋を出てから戻るまで、歩き通しで2時間半。

その前に大正池から1時間半歩いているから、かなり疲れた。

戻ってくると、橋の手前にもビュースポットがあって、ここからの景色も最高だった。

帰りのバスのことも気になってはいたが、とにかくまずは一休みすることにした。

ジェラートを買い、ようやく座って食べた。

バス停に向かう道すがらに、川まで階段で降りられる場所があったから、行ってみた。

階段に腰を掛けて、足を水に浸してみた。

あまりの冷たさに3秒が限界だったが、足の疲れが一気に吹き飛んだ気がした。

バス停に向かうと、ちょうどタイミングよくバスが来たところで、15時半過ぎにバスに乗り込み、16時過ぎには駐車場に戻った。

帰りは乗鞍高原でたまに立ち寄る湯けむり館で温泉に入った。

用事が出来たため、この晩は車中泊は取り止めて、再び諏訪のこどら両親宅に戻った。

日が長く、山の陰に日の沈む時刻に山を降りた。

空には竜の巣のような不思議な雲が、夕焼けの空に輝いていた。

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