2021.11:秋晴れのツーリングは鋸山へ

バイク

11月になってから秋晴れの日が多くなってきた。

土曜日の朝はこどらが八王子の道の駅に野菜を買いに行きたいと言っていたのだが、

朝起きたらあまりにもツーリング日和だったため、急遽ツーリングに出かけることにした。

たまには千葉に行ってみるかということになり、だったら養老渓谷の紅葉でも見に行こうかと話しながら出発した。

千葉で海鮮

家を出た時刻は11時前。

急な予定変更だったためにバタバタとインカムの充電をしたりして、少し出遅れてしまった。

アクアラインは既に渋滞していたが、そこはバイク。

すり抜けられるので機動性が高い。

お腹が空いてきたので、まずは腹ごしらえをしに、以前何度か訪れたことのある富山の道の駅へ行くことにした。

この道の駅はハイウェイオアシスにもなっていて、正式名称は道の駅 富楽里とみやまと言うらしい。

バイクを止めて、漁港直営の網納屋という食堂へ。

この日はお店の名前のついた海鮮丼とお刺身膳を頼んだ。

十分に美味しかったのだが、先週三島の流れ鮨に行ったばかりだったので、驚くほどの感動はなかった。

2021年11月初旬の伊豆ツーリング:鮨と温泉と富士山と
日曜の朝にツーリングに出かけた。目的地は、我々がたまに立ち寄る三島にある流れ鮨だ。天気は曇り時々晴れで、寒すぎず、丁度良いツーリング日和だった。ハプニング10時前に支度を終えて、いざ出発。しようと思ったところ、、、まさかのバッテリー上がりに...

海辺を走り鋸山へ向かう

食事をしながら、この近くに鋸山があることを思い出し、またまた急遽予定を変更して鋸山へ行くことにした。

このハイウェイオアシスから下道には降りられなかったため、次のICであり、館山道の終点でもある富浦まで行き、Uターンして鋸南富山ICで降りた。

最初からこのICで降りて道の駅へ向かっていた方が、結果的には便利だったようだ。

ここからは下道を行ったのだが、海沿いに出ると富士山が拝める気持ちの良い道だった。

鋸山へ登るには有料道路で山門駐車場へ向かう方法と、ロープウェイで登る方法があるようで、

今回我々が辿ったルートだと有料道路の入り口が先に出て来るのだが、二輪は通行禁止だというのでその先にあるロープウェイ乗り場へ向かった。

ロープウェイ乗り場へ曲がる道には長い車の列が出来ていて、全く動かない。

後ろのこどらが降りて見に行ったところ、駐車場が満車で、待っている車で行列が出来ているという。

バイクの駐車場は空いていたので、車の横を抜けてバイクを停めた。

鋸山への行き方

ここからはロープウェイに乗って山頂まで上がれる。

我々がロープウェイ乗り場に着いたのは14時半。

5分間隔で17時までの運行だというが、日本寺の山門が閉まるのは15時半。

山頂展望台以外の見どころは全てそのお寺の敷地内にあり、回るのに90分掛かるというためちょうど良いタイミングだった。

ロープウェイは大人1人往復で950円。

片道4分ほどで、窓からの景色は綺麗だが、山頂にある展望台からも同じ眺めをみることができる。

ロープウェイの中からの景色
展望台からの眺め

到着してすぐに長蛇の列が出来ているのが見えて、一体何に並んでいるのかと思ったら、帰りのロープウェイを待っている人の行列だった。

このロープウェイ乗り場 兼 展望台は鋸山の山頂付近にある。

ここから階段を降りると、有料道路を通った場合の駐車場があり、そこが日本寺の山門になっていた。

ロープウェイ乗り場のある山頂付近から結構な下に山門と駐車場がある

展望台のかなり下に見えるということは、行きは山道(所々階段になっている)を下るのだが、帰りはその長い勾配を上がってくる必要があるということだ。

ロープウェイに乗るというのはアクティビティーの1つとしては楽しいのだが、

車の場合はロープウェイに乗るよりも有料道路で山門まで来た方が良い気がするのは我々だけだろうか。

訪れたのが休日だったせいもあると思うが、比べてみるとこの日は下記のような感じだった。

有料道路の場合
  • 料金:普通車1000円
  • 駐車場が山門の目の前
  • 山頂展望台に行きたければ駐車場からも無料で登れる
  • 駐車場は空いていた
ロープウェイの場合
  • 料金:大人1人往復950円(2人いたら有料道路の方がお得)
  • ロープウェイ駅は山門から更に長い坂道や階段を登った山頂付近にある(山門から先を周遊するだけでかなり疲れる)
  • そもそも麓のロープウェイ駅にたどり着く前に駐車場待ちで時間がかかる
  • 帰りのロープウェイに乗るまでにも長蛇の列に並ぶ必要あり

鋸山日本寺

日本寺の山門から先へ行くには別料金だ。

大人1人700円。

渡された地図を見るだけでも階段だらけで大変そうだ。

早速階段を登っていくと、左手に観音様があるというので行ってみた。

岩の向こう側に地獄のぞきの岩が見える

広場に出ると、壁面に掘られた見事な観音像が出迎えてくれた。

高さが百尺=約30mあるため、百尺観音というそうだ。

壁に彫られた大きな観音像

初めて訪れた鋸山は人が多くてげんなりしたが、逆にもし誰もいなければ怖い気がするような、独特の雰囲気が漂う霊山だった。


元の道に戻って更に階段を登って行くと、先ほど観音像のあった広場から見えていた「地獄のぞき」という岩のある場所に出る。

地獄のぞき

ここから下を覗くと足がすくむような景色が見えるということなのだろうが、、、

ここにも長蛇の列が出来ていた。

根性のない我々、早々に諦めて、別の場所から眺めてみた。

地獄のぞきから下をのぞく人たちと、海の向こうに見える富士山
下をのぞくとゾクゾクする高さだった

この場所にたどり着くだけでもかなり疲れたが、せっかく来たので、ここから階段を下って大仏像のある場所を目指すことにした。

帰りが心配になるほどの長い降り階段が続く

途中には地蔵像が沢山並んでいた。

後ろから来た人たちが「不気味だね」と言っていたのだが、よく見ると首がなかったり腕がなかったりと、なかなか独特な雰囲気だ。

長い長い階段を降り続けると、ようやく大仏像が見えてきた。

降り切ると広場になっていて、お線香やお守りやおみくじも売っていた。

ここは山門から少し遠いせいか、空いていた。

お参りを済ませて帰路につく。

降ってきた時に嫌な予感がしていた通り、ここから山門までは登りになる。

覚悟を決め、自販機でお茶を買い、休み休み行くことにした。

鋸山はまだ紅葉していなかったが、木によっては少し黄色になっているものもあった。

昔、人が削ったという岩肌はかなりの迫力だ。

息が切れ、足を止めて後ろを振り返ると空が綺麗だった。

汗だくになり、息を切らしながらようやく山門まで辿り着いたのだが、

逆周り(=大仏像→地獄のぞき)をしている人の中には、途中でしゃがみ込んでいる人や、ぜいぜい言いながらマスクを外して苦しそうに休んでいる人がいたため、

大仏へ回る場合は地獄のぞきの後に向かった方が良さそうだった。


山門からは更に階段を上がってロープウェイ乗り場を目指すのだが、、、

なんと、来た時とは比べ物にならないほどの長蛇の列が出来ていた。

並び始めたのが15時56分。

結局、我々がロープウェイに乗り込めたのは16時50分。

まさかの1時間待ち。。。

待つ間に、夕焼けが辺りを染めていた。

帰路

バイクへ戻るとあたりはすっかり暗くなっていて、海の向こうの富士山を、沈みかけの夕陽が紅く染めていた。

帰りのアクアラインも14kmの渋滞ではあったが、またもやバイクの機動性を利用して所々すり抜けたため、そこまでストレスなく走ることができた。

この時期、昼間は少し暑いくらいなのだが、夜になって日が暮れると途端に寒くなる。

ツーリングで冷え切った場合、家に帰ってから熱いシャワーを浴びることで、さっぱりとリフレッシュできる気持ち良さも、ツーリングの醍醐味と言えるかもしれない。

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