キャンプの朝
翌朝は曇。
気温も覚悟していた程には寒くなく、5度だった。
キャンプ場の温泉は朝7時から入ることが出来たのだが、我々は7時に起きたため、二番風呂になった。
ちょうど人がはけた時間帯だったため、今度は女湯が貸切状態だったそうだ。
本当は朝ご飯にホットドッグの材料を用意していったのだが、
キノコ汁が大量に残っていたためそれを飲んで、食後にコーヒーを飲んだ。
本当は川のせせらぎでも聞きながら優雅に朝の時間を過ごしたかったのだが、
翌日が仕事であることと行楽シーズンの帰省ラッシュを考えて、くつろぐ間もなく帰り支度をした。
灰以外のゴミは持ち帰りだ。
お湯が出るし、洗い場の脇に網や鉄板専用の洗い場まであって使い易かった。
紅葉の中へ
結局、多分一番ノリで10時過ぎに帰路についた。
近道に見えた細い県道を行こうとしたら、途中で通行止めだった。
野麦峠までの道も崩落で通行止めだというし、このご時世、日本全国どこへ行っても災害の爪痕がある。
仕方なくきた道を引き返すことになった我々だったが、奥に行けば行くほどに紅葉の色が深まり、思いがけずに秋を満喫する結果となった。
道を引き返して木曽へ向かったが、木曽から高山方向より、高山から木曽方向の方が紅葉を楽しめた気がする。
きそふくしま代山温泉せせらぎの四季
この朝の目当ては行きに目をつけておいた炭酸泉の日帰り温泉。
木曽福島にある代山温泉せせらぎの四季だ。
入館料1人700円。
茶褐色の含二酸化炭素ーナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉。
源泉温度が12.9℃と低いために加温しており、内風呂は循環、外風呂は掛け流しではないものの、毎朝源泉を入れ替えているという。
天然の炭酸泉とあって肌に小さな気泡がつくことを期待していたのだが、飛んでしまっているのか気泡はなかった。
ただ、施設は小さめながらも綺麗で、自然に囲まれてゆっくり寛げたし、お湯もなかなか気持ちが良かった。
せせらぎの四季の手前にもう一つ別の炭酸泉で二本木の湯という温泉があり、そちらには気泡がつくと書いてあったので、次回はそちらにも入ってみたいと思う。
水車家
お湯から出た後は、同じく来るときに沢山通り過ぎてきた蕎麦屋の1つに入ることにした。
最初は19号へ合流した交差点にあるくるまやに行こうと思ったのだが、行列が出来ていたので諦めて、その先にある水車家という蕎麦屋に入った。
丁度昼時の第一陣がはけた後ですんなりと席に着くことはできたのだが、料理が出てくるまでに少し待った。
メニューが魅力的でどれを頼もうか迷った末に頼んだのは天ぷらそばと鴨蕎麦。
蕎麦がしっかりしていてコシがあるし、美味しいね、と話していると、
「ところで蕎麦にコシってあるのかね」
と疑問が浮かんできたのだが、会計を済ませて外に出るとこんな看板が掛かっていた。
ここの蕎麦には確かにコシがあったようだ。
この19号沿いには他にも蕎麦屋が点在していて、蕎麦街道と呼ばれているらしかった。
さくら温泉再訪
木曽から伊那へ抜け、帰りは下道を諏訪南まで進むことにした。
361号の突き当たりに高遠があるのだが、ここには以前一度立ち寄ったことのある町営のさくら温泉がある。
施設は古びた感じでいかにも町営という感じなのだが、我々の好きなヌルヌル温泉だ。
既に中央道の渋滞は始まっていたため早く帰るのは諦めて、せっかくだからもう1風呂入って行くことにした。
広場に車を停めて坂道を登った。
以前は感じなかったが、今回はコロナで殺菌を強めているのか、塩素臭がしたのが残念ではあったが、相変わらずの極上のヌルヌル具合だった。
アルカリ性単純温泉でpHは9.75。
以前は一部掛け流しだった気がしたのだが、今回はよく分からなかった。
入浴料は1人500円。
結局中央道に乗ったのは夕方で、渋滞は断続的に40kmにも伸びていて、家に辿り着いのは20時だった。
(完)
コメント