2019梅雨の群馬草津温泉の旅:ディフェンダー車中泊

ショートトリップ集

浜平温泉しおじの湯

土曜日に鶴ヶ島にトレーラーを見に行った。

その帰り道に、久しぶりの車中泊旅へ出掛けることにした。

行き先は考えていなかったが、下仁田辺りに口コミの良い温泉をみつけたので行ってみることにした。

群馬の温泉は泉質が良く空いているところが多いし、値段も500円前後でみつけることができる。

上信越道に乗り、下仁田ICで降りた。

さすが下仁田はネギ畑が多かった。

山間の道を南牧村から上野村へ抜けると気温が18度へ下がった。

この辺りは山奥のイメージだったが、車通りは意外に多く、草木の湿った匂いがした。

目指す温泉は浜平温泉しおじの湯。

御巣鷹山の慰霊碑のすぐ近くにあった。

今の時期は道端に紫陽花を見かけるが、ここの駐車場の片隅でも綺麗に咲いていた。

入浴料は500円。

空いていて、湯舟は独り占め出来た。

美肌効果の高いメタケイ酸が豊富な冷泉を加温しているようだ。

事前調査と口コミでは、

一部源泉掛け流しで、2種類の源泉の一つは白濁、、、

というものだったが、それは全く誤った情報だった。

不特定多数の口コミなんて、そんなものなのだろう。

ここは湯を濾過して使用しており、塩素消毒もしていた。

露天はプールのような塩素の匂いがして、室内の方は薬屋さんの匂いがしていた。

でも、魅力は泉質なのだと思う。

透明なのだが紫蘇のような紫掛かった湯には初めて出会ったし、

メタケイ酸が豊富な美肌の湯というだけあって、湯上りには肌がツルツルになった。

我々の好きな滑り気はなかったのだが。

湯から上がると飲泉があった。

少し飲む分には良いが、二杯飲むと独特の苦みが口に残った。

付近には何もないし、時刻も19時前だったため、この日の夕食はここの食堂で食べることにした。

イノシシと豚の掛け合わせのイノ豚が名物だったから、生姜焼き定食と2種類の味が愉しめるダムカレーを頼んだ。

初めて食べるイノ豚だったが、予想に反して肉は柔らかく、臭みもなかった。

鉄分が豊富で脂肪が少ないというのだから、豚とイノシシの良いとこ取りだ。

料理を作る人と受付が同じ人だったため、一人であっちへ行ったりこっちへ行ったりと忙しそうで、出てくるまでに時間はかかったのたが、料理の味は美味しかった。

久しぶりの車中泊

食事の後外へ出ると雨が降っていて、辺りは既に暗闇に包まれていた。

この後の行き先も決めていないまま、足早に車へ戻った。

道の関係で選択肢は2つ。

東へ行くか、西へ向かうか。

東へ行けば、水上や日光へ行くことができるし、

西へ向かえば草津や中央道方面へ向かうことができる。

結局、草津に行くことにした。

今は梅雨で雨だから目当ては温泉で、

最近気に入っているのが昔ながらの共同風呂。

草津にはまだ入ったことのない共同風呂があるからだ。

県道43号下仁田軽井沢道で軽井沢へ抜けた。

軽井沢から草津辺りの気温は14度で、空からは雨が降り、地面からは霧が登っていた。

草津の西の川原公園の駐車場についたのは22時。

ここは車中泊のメッカだが、キャンプ場のように荷物を広げて居座っている人もいて、いつも混んでいる。

就寝前に軽くコンビニ晩酌をしてから就寝。


草津温泉で朝風呂

朝、5時半に目がさめると、まだ雨が降っていた。

気温は14度。薄着だと肌寒い。

身支度を整え、湯畑の駐車場へ移動して車を停め直した。

早朝の割には湯畑の近辺には人が多かった。

早起きした宿泊客が、朝食前に散策しているのだろう。

草津にある無料の共同浴場で、観光客が入ることができるのは3箇所。

今回は地蔵湯に行きたかったのだが、8時からだったため諦めて、5時から開いている千代の湯へ。

ここは湯畑を源泉としていて、大滝の湯へ向かう途中の、旅館が立ち並ぶ一角にある。

入ってみると誰もいなくて貸し切り状態。

脱衣所と浴室の間にはガラス戸があった。

浴室には掃除のためか小さな蛇口が一つあるだけで、浴槽からすくった湯で体を流し、温まるだけの簡素な浴場だ。

風情があって来た甲斐はあるのだが、湯の温度が草津にしてはぬるかった。

源泉温度は51度と書かれていたから、湯畑から流れてくる間に冷めているのかもしれない。

色は青み掛かった透明で、湯の花も殆どない。

酸性で硫黄の香り漂う良い湯だったのだが、熱さが物足りず、、、

結局湯畑の目の前にある白旗の湯に入り直すことにした。

ここの源泉はすぐ隣にある白旗源泉。

こちらには一度入ったことがあるが、熱い温泉好きの我々でもなかなか入れない激アツ湯だ。

5時から開いているのだが、5時半から6時半までは清掃時間。

我々が行った時の時刻は7時前で、ちょうど清掃が終わり、湯が入れ替えられているところだった。

相変わらず熱かったが、これぞ草津という名湯に大満足。

こどらの入った女湯には年配の女性がいて、こどらが足だけ洗って入ろうとすると、もっとしっかり洗ってから入るように注意されたらしい。

たった今千代の湯から出てきて、服も着替え直したばかりだと説明すると、

「ここは別の温泉なのだからちゃんと洗い直せ」と言われ、

まぁ確かに共同風呂なのだから、他人に不快感を与えてはいけなかったと反省しながら洗い直して湯船に入ると、

当の本人は濡れたタオルを浴槽の縁に敷いてその上に座り込んでいたようで、、、

お尻の下に敷いた濡れタオルから、湯船に水滴が垂れていたという、、、。

びっくりしつつも我慢していると、今度は「どこから来たのか」「何で来たのか」「ここには良く来るのか」などと質問され、こちらが東京から来たことを伝えると、「あら、私は池袋なのよ」と言われて二度びっくり。

「てっきり地元の温泉の主かと思ったら、観光客だった、、、」

とこどら。

最初の千代の湯で入れ違いに入ってきた女性の腰には大きな刺青が彫られていたというし、

共同風呂には共同風呂ならではの出逢いがある、ということだろう。

草津で朝を迎えると、他には特にないためいつも決まってコンビニ朝ごはんになる。

車の中で食べてから、7時半に帰路についた。

帰路

帰りは下道を渋川伊香保へ抜けた。

雨は上がり、気温も22度と蒸し暑くなった。

途中の道の駅で休憩し、地元の新鮮野菜を買った。

午前中のうちに高速を走ったため空いていて、自宅についたのもお昼過ぎ。

雨に濡れた車も洗うことができた。

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