平成最後の朝
平成31年4月30日
平成最後の朝は神話の里で迎えた。
この日は天皇退位の儀式が202年ぶりに行われる日だった。
我々はというと相変わらずの車中泊旅の最中で、朝6時前に起き出した。
前日の晩、我々が寝る前には空いていた駐車場も、一晩明けるうちに混み合って満車以上になっていた。
酷かった雨は小雨になり、気温は14度。
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早朝から起き出した人たちが、傘をさしながら白兎神社に参拝したり、海岸を覗いたり、トイレで身支度を整えたりと賑わっていた。
我々も身支度を整え、前日に城崎温泉で買ったおいたお弁当を広げて豪華な朝ごはんを食べた。
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車中泊の朝はコンビニになることがほとんどだから、前日にJRの駅などでお弁当を買い込んでおく作戦はなかなか良いかもしれない。
朝から牛丼は少々きついし、お米が固くなってはいるものの、但馬牛は柔らかく、なんといっても蟹のお寿司が美味しかった。
酢の甘さが蟹の甘さを引き出して、わさび醬油とも超絶にマッチしていた。
朝湯へ向かう
豪勢な朝食を済ませたら、いざ出発だ。
雨が上がり、山には霧が立ち籠めていた。
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海辺の道から里へ入り、山道を登ると霧の中に出た。
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この朝は、道の駅においてあったパンフレットでみつけた、三朝温泉の朝風呂に向かっていた。
佐谷峠を越すと、前日に行こうと思って取りやめた投入堂のある三仏寺の前を通り掛かった。
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案内図があったので見てみると、険しそうな山道を分け入っていくようだ。
雨は上がってはいたが、濡れた山道の登山になるため「やはり次回に回すのが正解だね」と言って通り過ぎた。
三朝温泉
三朝温泉はこの三仏寺のお膝元にあり、白兎の道の駅からは40分程の近さだった。
三朝と書いて「みささ」と読む。
朝風呂に入れるのは公衆浴場で元湯の株湯。
1164年に源義経の家臣によって発見されたとされる三朝温泉の起源の湯だ。
狭い路地を入った奥にあり、鶯の声が聞こえてきた。
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駐車場の脇には足湯と飲泉があった。
飲泉は飲むと少ししょっぱいが、胃腸やリュウマチに良いらしい。
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入浴料は300円。
朝8時からのところを8時半過ぎに行ったため、第一陣と入れ替わりで貸切状態で入ることができた。
小さな内湯のみの共同風呂だが、リニューアルしたのか施設は新しくて綺麗だった。
番台のお婆さんから「お湯は熱いですよ」と言われたが、体感44度といったところだろうか。
ゆっくり入れば入れる温度で、むしろ我々の好きな温度だった。
ラジウム泉で無臭、透明度の高い湯だった。
加水、加温、ろ過、消毒全て無しの源泉掛け流しだ。
シャンプーやリンスの備え付けはないが、持ち込めば頭も洗える。
金持神社
朝湯でサッパリした後は、前日の夜にみつけておいた金持神社を目指す。
少しだけ岡山県を走ってまたすぐに鳥取へ戻り、根雨宿を通り過ぎてすぐの場所にある。
三朝温泉から1時間半は掛からないくらいで到着した。
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この神社、読み方は『カモチ』なのだが、日本で唯一の「金持」という縁起の良い名前のため、
各地からお金の御利益にあやかりたい人が駆けつける神社らしい。
駐車場に停めて徒歩2、3分、田んぼの傍をカエルの鳴き声を聞きながら歩くと小さな鳥居があった。
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![金持神社](https://garyuwonderfullife.com/wp-content/uploads/2019/05/1C60BBD4-7A0E-41AF-82F6-84FE70A9F836.jpg)
長い急な階段を上がると小さな御本堂のある小さな神社なのだが、参拝客が途切れなくやってくる。
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境内には宝くじ当選祈願の絵馬が沢山掛かっていて、高額当選のお礼の絵馬も多かった。
我々もお参りを済ませ、こどらがおみくじを引いたところ、なんと大吉だった。
石見銀山へのルート
次に向かうのは石見銀山。
ナビはどうしても米子を通らせようとするのだが、前回通っているため別のルートを行きたい。
ここからは地図を頼りに真西へ進むことにした。
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根雨から国道180号経由で奥出雲町へ向かうと、横田へ抜ける道が通行止めになっていた。
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実は大分手前から看板がでていたのだが、
平成30年5月7日から通行止め
とあり、普段西暦しか使わない我々、一年勘違いをして行き止まりまで来てしまった。
この日は平成31年4月30日で、まさか一年近く通行止めになっているとは思わなくて、
あと1週間で通行止めになるよ、という注意喚起の看板だと思ってしまったのだ。
かなりロスをしたが、仕方がないので矢戸まで引き返して県道9号を回った。
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鳥取もだったが、島根県には綺麗な田園風景が広がっていた。
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目指す石見銀山が見えてきた。
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