松島の夜
夜はラウンジでワインを飲んだ。
とはいえ、食後のデザートはバーラウンジに移動して食べるようになっていたから、ラウンジは人で混み合っていた。
夜のデッキに出て見た。
海は真っ暗だが、少ない灯りが幻想的だった。
冷んやりした空気は湿っぽい海辺特有のものではなく、潮の香りもしなかったが、松島の情景にはその方が似合っていた。
松島の夜明け
翌朝は夜明け前に目が覚めた。
せっかくだから早朝の松島を散歩することにして、宿を出た。
天気は生憎の曇りで、気温も6度。
フロントに置いてあるちゃんちゃんこを借りて外に出た。
既に日は登っていて、雲の合間から僅かに顔を覗かせていた。
宿から見えていた橋を渡って松島の一つである福浦島に渡ることが出来る。
島側からは我々が宿泊している宿が見えた。
散歩をしている地元の人に行き交うと、皆気持ちよく「おはようございます」と声をかけてくれる。
こちらから挨拶をしても知らん顔される人は、我々と同じ観光客なのだろうとすぐにわかった。
空気は冷たいがちゃんちゃんこは暖かく、島の展望台に着く頃には汗ばんでいた。
展望台からの景色は、宿からのものとあまり変わりはしなかったが、歩いた後で見る景色は清々しかった。
島には茶屋や神社、広場などがあり、宿から島をくるっと回って戻ると1時間ほどの散策だった。
コメント