松島温泉小松館
次の目的地は日本三景の松島。
宮城を観光すると決めたときに「じゃあ松島に行くか」というのが最初に出て、
「近くにうなぎ湯ってのがあるけど、寄ってみる?」
となって、この行程に決まった。
後は行き当たりバッタリの気まま旅。
松島へ向かう途中でこの後どうするかを話した結果、車中泊が出来そうな場所もないし、飲みたいし、ビジネスホテルにでも泊まるか、ということになった。
このビジネスホテル泊、都市部で飲みたいときに我々がたまに取る手段だ。
もっとも、愛車のディフェさんの中で眠る方がぐっすり眠れるのだが、、、
ということで、早速ネット検索してみたものの、松島から歩けるような場所にビジネスホテルは見当たらない。
時刻は既に3時半だから、良さげな温泉宿に高いお金を出すには時間帯が遅すぎるし、
そもそも当日予約出来る宿自体、二つしかなかった。
一つは夕食を直営の居酒屋で済ませるタイプの宿。
口コミを見ると、部屋からの眺望良し、お風呂は温泉ではなく、宿というより宿泊施設、安く済ませるにはベスト、というのが総論だった。
夕飯が居酒屋というのは魅力的だったが、「料理の量が多くて満足」と複数の人がコメントしているのに対し、「新鮮だった」とか「美味しかった」とか、その手のコメントがないのが気になった。
もう一つは小松という湯宿。
部屋からの眺望良し、料理も美味しい、湯は天然温泉というもの。
値段は先程の宿より5000円程高い。
料理が魚介メインではなかったから、夕食はなしにして居酒屋に行く手もあったが、迷っているより電話してみた。
景色の見えない部屋が一部屋だけ空いていた。
基本的に二食付きの宿なので、どうしてもというなら夕食なしでも受けられなくはないが、大して値段は変わらないという。
結局二食付きで予約して、宿に向かった。
松島に差し掛かると、一車線しかない道が大渋滞していた。
想定より時間は掛かったが、日暮れ前にホテルに着いた。
駐車場に車を停めて、高台に建つ宿へ。
チェックインをすませると、仲居さんが部屋まで案内してくれて、抹茶を持ってきてくれた。
確かに景色は全く見えない部屋だったが、広かった。
チェックインの際に夕食の時間を6時半でお願いしたから、温泉に入る支度をして、ラウンジに用意してあるウェルカムドリンクを飲みに行った。
宮城の地酒も出ていた。
ラウンジからは松島が見渡せ、デッキには足湯があった。
お風呂は松島を見渡せる眺望は抜群だったが、残念ながら塩素臭が強い単純温泉だった。
湯上りにはダイニングで景色を見ながら夕食を食べた。
陽が落ちると海は暗いため、景色は分からなくなった。
夕食は評判通り、どれも美味しかった。
お刺身も新鮮で甘みがあった。
焼きガニは香ばしくて甘みが引き立っていて、この辺りの名物だという牡蠣のグラタンも美味しかった。
2人で地酒の飲み比べと、地ビールを頼んだ。
穴子の天ぷらはさっくりと上がっていたし、茶碗蒸しも美味しかった。
唯一、牛タンの味付けがみたらし風だったのが個人的に好きな味ではなかったのだが、
量も充分で、大満足だった。
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