東茶屋街にきた。
古い街並みが今尚残る趣深い場所だった。
金沢駅、兼六園にも程近く、この辺りには他にも武家屋敷やもう少し規模の小さい西茶屋街もあるらしい。
雨あがりの街を散策した。
冷んやりとした湿った空気が気持ち良い。
着物で歩く観光客の姿をちらほら見かける。
この街を着物で歩くとは粋な試みだ。
ただ欲を言えば、艶やかな柄の貸衣装ではなく、落ち着いた柄の訪問着の方がより風流に感じる気がするのだが、、、まあ人の好みにもよるのだろう。
茶屋街は小さくて、道を歩くだけだとすぐに通り抜けてしまう。
ちょうどお昼時だったので、一度茶屋街の外に出て、近くの澤ノ屋というどんぶり屋さんに入った。
特上海鮮丼2160円と能登満喫丼1728円を食べた。
写真でみて注文したのだが、出て来た能登満喫丼の実物には結構な差があったため、2人とも特上海鮮丼にしておけば良かったかもしれない。
各地で海鮮丼を食べている我々だが、ここの丼はお値段だけあって、脂ののった新鮮で甘くて美味しい海鮮が存分に乗っていた。
ご飯は酢飯で、甘すぎずさっぱりしている。
富山でも思ったのだが、ガリが浅漬けで辛くないのも特徴的だった。
全体的に上品な味付けで、金箔の器というのも如何にも金沢らしい。
カードは使えなかった。
食事の後で再び茶屋街へ戻った。
金箔屋さんなるものがあり、金箔のパックまで売っていた。
古い建物の土産物屋にも入ってみた。
中庭には金の蔵が建っていた。外壁も内壁も金箔に覆われている。
金箔入り金平糖と金箔入りあぶらとり紙をお土産に買った。
「いちご大福始めました」という張り紙をみて入ったお茶屋さんには、江戸時代からのお蔵を改造したカフェになっていた。
古さの中に新しさがある。
こういう雰囲気は寛げる。
お蔵の二階は茶室になっていた。
いちご大福と抹茶のセットは1300円。
我々はコーヒーが飲みたかったため、いちご大福とコーヒーのセット1100円を選んだ。
600円の超高級いちご大福だったが大きくて、2人で分けて食べても十分なサイズだった。
お餅も柔らかく、餡が甘すぎない繊細な味。
中に入ったイチゴによって爽やかさやジューシーさは引き立つものの、
甘過ぎず、酸味は目立たず、丁度良い塩梅で、全ての味の均衡が保たれていた。
控え目だが上品で、金沢の和菓子は初めて食べたが、とても美味しかった。
コメント