今年は七年に一度の御柱祭の年。
現在諏訪地方に住んでいるこどらの両親に呼んでもらって行ってきた。
中央道に乗る前に通った三鷹の桜並木が綺麗だった。
双葉SAからは、桜越しに富士山が見えた。
どこも丁度満開だ。
土曜の夕方に到着し、こどら父手作り蕎麦と鯉の洗いで蕎麦湯割りを飲んだ。
田舎料理だから、と言いながら、こどら母が沢山の料理を出してくれる。
品数が多いため、つい食べ過ぎてしまう。
蕎麦も美味しいのだが、その美味しい蕎麦を茹でたあとの蕎麦湯の香りが格別に良く、一番の楽しみはなんといっても蕎麦湯割り。
自宅のお風呂が温泉なのも、これまた贅沢だ。
こどらの祖父母が離れに作った、古い昭和の一般的なお風呂だが、お湯が温泉というだけで、気持ちよさが全然違う。
日曜の朝は茅野の駅まで車で行き、そこから木落としの場所まで歩いた。
木落としというのは、御柱の上に人が乗り、斜面を滑り降りる行事のことだ。
10分も歩くと橋があり、その手前の空き地から木落としが遠くに見える。
近くに行っても横から見ることになり、人も多いだろうからとその場に留まった。
10時の回を見ようとしたのだがなかなか落ちず、待っている間にどんどん人が増え、背の低いこどらとこどら母は、大勢の人の頭に視界を遮ぎられ、結局見れず終いだった。
確実に見えるだろう有料観覧席は前売りで5,800円、当日券はもっと高い。
諦めて、取り敢えず川越しの場所へ移動した。
途中、9時に木落としを終えた最初の組が、道を塞ぎ、御柱の横でなにやら準備を整えていた。
本宮一の御柱だ。
川越しの場所にも人が集まりかけていた。
寒くはないが、時刻はまだ11時前。
最初の川越しが行われる1時半まで、あと二時間半もある。
持って行った椅子を出してお茶とお菓子を食べ、ピクニック気分と祭りの雰囲気だけを味わい、後は自宅のテレビで見ることにして引き上げた。
戻る途中で本宮一が御柱を引いているところに遭遇した。
間近で見ると迫力が凄くて、我々のテンションも一気に上がった。
大勢の人が声を揃えて気合の掛け声をあげているため、気迫がヒシヒシと伝わってくる。
この週は上社の祭で、御柱の前と後ろにそれぞれ2本の木を突き刺し、その上に人が乗っている。
今週末に行われる下社の方は、御柱を引くだけ。
川越しも上社だけの行事だそう。
ただ、上社は木落としも川越しも街中の日常の中で行われるが、下社の木落としの場所は山中のため、昔ながらの独特な祭りの雰囲気を味わうことが出来るらしい。
河原を通りかかると、後の組みが丁度木落としの真っ最中だった。
今度は目の前を遮るような群衆もおらず、川縁に座って正面から見ることが出来た。
混みだす前に家に戻ると丁度1時半で、テレビの生中継で川越しを見た。
あのタイミングで引き上げて、色々と大正解だった。
諏訪を夕方に出て高速に乗ると、渋滞に巻き込まれることはあまりない。
談合坂の夜桜も幻想的だった。
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