荷物の整理をしていたら8時になってしまった。
途中のセブンで朝食を買って車の中で食べたのだが、温かいお味噌汁とコーヒーが、冷えた体を温めてくれた。
この日は、風車の脇を走り抜けることのできる絶景の道をドライブし、日本最北端の地を訪れ、以前に泊まったことのあるかみゆうべつの道の駅を目指す予定で、この旅一番の移動距離になる。
まずは石狩平野をひたすらにまっすぐ北上する。
広い道路がまっすぐに伸び、脇に拡がる田んぼでは、米の収穫が始まったところだった。
畑には何の作物なのか、、、土から顔を覗かせている葉が、一様に黄色く色付いていた。
窓ガラスに沢山の虫がぶつかり跡になっていて、燃料も減っていたため給油をした。
ここまでの燃費9.65km/L。
この街道は、小平町から日本海へ出る。
この日は曇り時々晴れの天気。
雲と空の境界線が曖昧で、なんだか寂しい光景に見えた。
気温は少しずつ上昇して、19度に上がった。
時折、日が眩しく射すと海が透けて、浅瀬に黒いウニのとげとげしているのが見えた。
それにしても北の日本海は寒い場所だ。
写真を取るために助手席の窓が開くと、途端に冷たい空気が入り込んでくる。
北上するにつれて目に映る色のせいか秋の深まりを感じ、海の色も青の濃さを増していった。
海沿いに続く真っ直ぐな道にも、北海道らしい情緒を感じた。
交通量の多くない北海道の街道を走っていると、頻繁にバイクとすれ違う。
バイク旅をしていると、すれ違い様に手を振ったり、合図をしたりするのが楽しいものだ。
道の駅てしおの手前を左折し、次の目的地である道道106号線に入った。
景色は一変し、右手にサロベツ原野、左手に日本海が広がる。
道の両脇には秋色のススキが風に揺れていて、遠くに風車が見えてくると、自ずとテンションが上がってゆく。
広い空の下に、白い風車が一列に並んでいる景色は清々しい。
電線を避けて脇道へ車を停めると、、、ディフェンダーとのショットがなんとも絵になる。
風車群を抜けると、何もない海沿いの真っ直ぐな道が30分(ほどだろうか?)続いた。
昼間でも感動するほど爽快なのだが、夕焼けはさぞかし綺麗なことだろう。
だだっ広さと、どこまでも拡がってゆくような雄大な地平線に、これほどの迫力があるとは知らなかった。
旅の疲れも、日々のストレスも、一気に吹き飛ぶような気がした。
晴れていれば利尻富士が望めるらしいが、この日は雲に隠れて薄く影が見えただけだった。
途中から電線がなくなり、
これぞ北海道ドライブ!
という時間を十分に満喫した。
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