車旅の良いところは、好きな時に好きな場所に、何の制約もなく行けることだ。
例えば土曜の午後に、ふと思いついて、高原に朝ご飯を食べに行くことも出来る。
持ち物は一泊分の車中泊セットと、珈琲、アウトドア用の調理用具一式。
高原は夏でも冷えるため、温度調節用の洋服も必要だ。
途中で簡単な朝ご飯用に、パンとレタス、ウインナーを買い込み、アイスBoxに詰め込む。
綺麗な空気の中での朝食は、シンプルなメニューに限る。
夜はどこかの温泉に立ち寄り、涼しい場所で車中泊をする予定だ。
朝早く起きるにせよ、なるべく目的地に近い方がいい。
目的地とはいえ、具体的な場所を決めているわけではない。
ざっくりと志賀高原を目指すことにした。
車の中でその日の温泉と車中泊スポットを話し合う。
この日の温泉は渋川温泉の富貴の湯に決めた。
鄙びて地元感満載だが、こじんまりとしていて寛げるし、茶褐色の湯は出た後の肌がすべすべになる。
車中泊スポットは草津の道の駅。
場所がらか、年配の車中泊客が多かった。
朝5時に起きて、朝ご飯に最適な場所を探す。
高原の朝は気持ちがいい。
湖の畔で鶯の鳴き声を聞きながら、ホットドッグと珈琲で朝ご飯。
帰りの道すがら、尻焼温泉で天然露天風呂を見学し、お昼に六合の道の駅でモツ煮込み定食を食べた。
その後、四万温泉の日帰り温泉に立ち寄り一休み。
天然記念物の甌穴や、少し足を伸ばして吹割の滝を見学しても、東京には日曜の夕方に到着する。
足元の岩が割れて滝が下に流れていくのを間近に見ることが出来る。
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