シンガポールでフォレストウォークへ出かけた
世界中で広がりを見せている新型コロナ。
ここシンガポールでは、政府により洗い出しや検査が徹底されている。
風邪などの体調不良でなく、例えば全く関係ない産婦人科専門クリニックなどであっても、医療機関にかかるとまずはコロナの問診票を書かされる。
早い段階で危険レベルを引き上げ、公表している患者数も他国に比べて多かったが、患者数を洗い出して把握し、管理できているところが凄いところだ。
1日に数件患者数が増える日もあり、2020年2月27日朝の時点では93件、内62件は完治、死者はゼロ。
この状況下では、なるべく室内の人の密集した場所は避けたいもの。
ということで、2月のある日曜日、運動も兼ねて公園を散歩することにした。
日本でも海外でも行きあたりばったり旅の我々。
ネットで検索して、シンガポールで一番高い橋なるものを見つけ、フォレストウォークもできるようなので行ってみることにした。
まずは地下鉄ラブラドール駅(Labrador Park MRT Station)で下車。
この駅からはラブラドール自然保護区 (Labrador Nature Reserve)がすぐなのだが、今回はパスして反対側へ歩道橋を進み、フォレストウォークの始点となる アレキサンドラアークAlexandra Arch pedestrian bridgeへ向かう。
駅から橋まではバスもあるが、10分少々の道のりなので歩いてみたが、程なくして橋が見えて来る。
アレクサンドラアークはいわゆる街中にある歩道橋なのだが、80mもあり、渡り終わるまでに5分もかかる。
橋からは、前に見かけて、いくら地震がないとはいえ、積み木を重ねただけのような構造が怖いと思っていた建物が見えた。
フォレストウォーク開始
この橋を更に少しだけ進むと、次第に景色が街中から熱帯雨林の森へと変わる。
橋も、コンクリートのしっかりしたものから、鉄格子の下が透けて見えるものに変わるのだが、高いところでは18mあるため、高所恐怖症の人は下を見ずに歩こう。
歩き出してすぐに、バタバタと大きな鳥が飛んできて高い木の枝に止まった。
どうやら近くに巣があるようだった。
こんなに森が広がっているのに、すぐ脇は民家の立ち並ぶ住宅地なのも面白い。
フォレストウォークとは、この橋の上を散策しながら、熱帯の木や花や生き物たちを観ることができる遊歩道のことだった。
橋のすぐ脇には熱帯のバンブーがあり、落書きがされていた。
日本の竹は細やかで涼やかな美しさがあるが、熱帯のバンブーは太くて荒々しい自然味に溢れている。
日本の竹の原種はアマゾンだというから元は同じなのかもしれないが。
何度も書くが、シンガポールは熱帯なので蒸し暑い。
街中であれば、風も強めのため日陰は涼しいのだが、熱帯雨林の森の中は、陽射しがなくても充分に蒸し暑い。
水は売っていないため、持参は必須だ。
(※ちなみに我々は水を持っていかないという、最悪のミスを犯していた。)
日本では聞いたことのない、なんとも変わったセミの泣き声がした。
最初、セミなのか確信が持てなかったのだが、遊歩道にセミの説明書きが貼ってあったので確認できた。
同じように鳥や花についての説明書きもあったので、それをガイドに探してみるのも楽しいかもしれない。
他にも熱帯の植物で、見たことがなかったものが沢山あった。
熱帯の植物図鑑が欲しいくらいだ。
フォレストウォークは1.3kmの距離があり、徒歩20分程で抜けた。
ランニングしている人、家族連れなど、沢山の人がフォレストウォークを楽しんでいた。
その後はしばらく公園の敷地内の舗装された道を歩く。
喉が渇けど水はなし、、、。
シンガポールで一番高い橋~ヘンダーソンウェーブ(Henderson Waves)
ようやくシンガポールで一番高い橋~ヘンダーソンウェーブ(Henderson Waves)に到着した。
シンガポール一とはいえ、たかが地上36m、されど高い。
こちらも下が微妙に透けて見えるし、充分に怖かった。
最初のアレクサンドラアークも、このヘンダーソンウェーブも、夜間にはライトアップされるそうだ。
橋を渡ると、我々が歩いてきたのはトレッキングコースの途中からだったことがわかった。
この先は、シンガポールにある政府公認のマーライオン5体のうち、1体があるマウントフェーバー公園(mount faber park)に続いていた。
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