翌朝は6時に起床。気温氷点下2度。
起き出した時はまだ真っ暗で、トイレで身支度を整えてから車に戻ると空が明るみ始め、走り出すと夜が明けて来た。
静岡SAでおにぎりを買い、スマートicから下道に降りた。
みかんの木と茶畑が広がっているのが如何にも静岡らしい景色だった。
この日、目指すは寸又峡にある夢の吊り橋だ。
国道とは思えない、くねくねして細い362号線を進む。
熊出没注意の看板のある見晴らし台以外には何もない道だった。
県道へ進むと更に秘境感が増す。
奥只見並みの、対向車とすれ違えない程の狭い崖道が続き、途中で気温が氷点下7度に下がった。
寸又峡に到着してからも、ディフェンダーでは切り返さなければ曲がりきれないT字路があったりと、道幅が狭い。
行き止まりにある駐車場に車を停めた。
朝の8時半前で、客足は他になかった。
料金箱に駐車料金の500円を入れて、ここから吊り橋までは歩く事になる。
寒かった。
駐車場から歩く道は今まで走ってきた道よりよっぽど広い車道だったのだが、残念ながら一般車両立ち入り禁止。
どれくらいの距離があるのかなど案内看板のようなものは見当たらず、貸出用の棒が杖用に置いてあるだけだった。
途中に旧天城トンネルのようなトンネルがあり、凍てついていた。
トンネルを抜けるとようやく案内板があった。
駐車場からここまでは徒歩15分。
階段を下りて遊歩道を歩くと、湖に架かる吊り橋が見えてきた。
水色の湖面の一部が氷り、幻想的に光っていた。
案内板から10分ほどで橋だったのだが、看板にあった通り、ここは行楽シーズンは一方通行になるという。
ということは、必然的にこの吊り橋を渡らねば帰れないという事になるが、、、かなり怖い。
人で混み合っている時期などは相当揺れるだろうし、引き返せないとなると、、、
夢の吊り橋が悪夢の吊り橋になりかねない。
高所恐怖症のこどら、ここを渡るのは到底無理だと言うので、我々はここで引き返すことにした。
吊り橋を渡る場合には、先にある山道を上がって飛龍橋までが25分。
更に飛龍橋から先ほどの案内板まで戻るのに15分だという。
普通に回ったら、駐車場からくるっと見学して駐車場に戻るまでに1時間半は掛かることになる。
我々は橋の途中で引き返したからちょうど1時間の散策だったが、それでも結構疲れた。
ゼイゼイと息をすると凍てついた空気で喉が痛くなった。
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