この旅最後の目的地は奥大井湖上駅。
湖に浮かぶ島に線路が掛かっているように見える駅だ。
寸又峡の親切なお店の人に勧められた通り、奥泉から南アルプスアプトラインに乗ることにした。
午前10時50分くらいの電車だった。
ここの車掌さんもまた親切で、湖上駅から早く戻りたい場合にはバスがあることも教えてくれて、時刻表まで渡してくれた。
電車はレトロな3両編成で、扉の開閉は手動。
2両は暖房がきいていて、1両はきいていない。
この電車は観光列車で、車掌さんがバスガイドさながらに歴史や景観について説明してくれる。
撮影スポットがくると教えてくれて、ゆっくり走ってくれた。
湖上駅まで360円の電車ツアーだ。
車窓に広がる景色がよく、乗って大正解だった。
赤い橋が水面に映るのも見所の一つだという。
途中駅では歯車の付いている車両を連結した。
ここからの急勾配は歯車を噛み合わせて登っていくらしい。
一番の目玉である湖上駅が見えてきた。
ここで降りてしばし探索。
線路脇を抜けて対岸のビュースポットへ向かう。
階段を上がり、遊歩道を上がり、僅か15分の距離だが息が切れてなかなかの運動になる。
ここでもゼイゼイ息を吐くと、凍てつく空気で喉が冷たくて痛くなった。
この下には駐車場があり、ここからでもビュースポットと湖上駅には行けるようになっていた。
ビュースポットからの絶景がこれ。
望遠にすると駅があるのが見える。
ここから見るだけでも綺麗だが、電車に乗る方が断然楽しめた。
電車を勧めてくれた寸又峡のお店の人に感謝だ。
帰りはバスの方が早く戻れたからバスに乗ることにした。
料金は410円。
バスに乗った後で、料金はお釣りのないようにピッタリで支払うようにとアナウンスされて焦ったが、奇跡的に820円を丁度持ち合わせていた。
お昼には近くの道の駅のカフェに立ち寄り、帰路は静岡ではなく川沿いを島田へ抜けた。
このルートも寸又峡の親切なお店の人が「少し時間はかかるけど静岡への道よりも広いから」と教えてくれた道だった。
たしかに広い道が多かったのだが、もしかすると道の選択を間違えたのかもしれないが、途中はまた狭い道だった。
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