八戸みなと食堂で朝ごはん
翌朝は4時に起床。八戸到着予定時刻は定刻の4時45分だった。
4時半頃から車に戻るようアナウンスが流れ始め、結局5時過ぎに下船したのだが、我々が一番乗りで八戸に上陸した。
フェリー乗り場の駐車場で荷物を片付けるなどして時間を潰し、フェリー乗り場から7分ほどの場所にある、朝6時から営業しているみなと食堂へ向かった。
八戸は氷点下6℃。雪は北海道より少なく、地面は雪が溶けて固まった氷でゴツゴツしていた。
店の横に2台だけ駐車場があり、この日は空いていた。
6時きっかりにお店が開くのを待って入店。
限定2食のホタテ丼があったので自分はそれにして、コドラはせんべい汁と名物のヒラメの漬け丼のセットを頼んだ。
ホタテ丼には一体何個入っているのかと思うくらいびっしりのホタテといくらが乗っていた。
思った通り、間違えのないプリプリ具合だった。
北海道のホタテの中でサロマ湖のホタテは別格なのだが、個人的にはその以外のホタテと比較すると青森のホタテの方が美味しいような気がしている。
ヒラメの漬け丼は黄身を絡めて食べるのだが、バターが入っているのかと思うような濃厚なクリーミーさ。
そこに淡白なヒラメの味が合わさり、まさに絶品だった。
口コミに「地元の茨城でも食べられる普通の味だった」と書いている人がいたし、青森の他の場所のヒラメの漬け丼にも「普通」といった口コミをよく見かける。
確かにヒラメは白身で淡白だから味の差は分かりずらいとは思うのだが、それでも青森のヒラメは確かに美味しいし、申し訳ないが茨城のヒラメとは一味違うと思う。
東北の道
この日は金曜日。
流氷を見られなかったために予定より一日早く本州へ戻ってきたため、このまま高速に乗ると割引が効かずに高速料金が高い。
それを理由に東北観光をしてから帰ることにして、一度行って見たかった後生掛温泉を目指した。
途中で朝日が登ってきた。
気温は氷点下9℃だが、本州に着いたとたんに雪が少ない。
青森・岩手は、道脇の高い雪のポールが物語るように豪雪地帯であるはずなのに、車道には雪がなかった。
道幅が狭くてクネクネで、そのせいもあってか速度がやたらと遅い。
そして、車が多い。
そんなこんなで本州に戻ってきたことを実感しながら走った。
岩手の内陸部から秋田に入ると、流石に雪深くなった。
高い山の上の木が霧氷になっているのが見えた。
晴天の中をまっすぐな道を走ったのだが、北海道のようだと言えなくもないが何かが違う、、、と思ったのだが、空の高さが違う気がした。
後生掛温泉
後生掛温泉は山の中にあった。
向かう道すがらの山道から見ると、煙がモクモクと湧き上がっている。
「日帰り入浴コチラ」の看板に従って急な坂道を降りると駐車場がなく、Uターンできなかったためバックで戻った。
どうやら上の道の駐車場に車を停めて、氷のはった急坂を降りる必要があるようだ。
徒歩で慎重に坂道を降りた。
坂の途中からは温泉が流れ、雪と氷をとかしてくれていた。
雪の結晶がついた氷が落ちていた。
入口はこんな感じ。
後生掛温泉は源泉掛け流しの硫黄泉で、入浴料は800円。
9時から14時まで日帰り入浴が可能で、男女ともにこの日は貸切状態だった。
お風呂の雰囲気は酸ヶ湯の仙人風呂と似た感じで、高い天上の古い木造。
湯気がモクモクでよく見えない。
泥湯があるため足元が滑るので要注意だ。
7種類の湯が楽しめるのがここの特徴で、普通の温泉の他に、泡風呂、泥風呂、蒸気サウナ、箱湯、打たせ湯、露天風呂がある。
我々は行かなかったが、別料金を払うと、寝転んで地熱と蒸気で温まるオンドルというものもある。
露天は浅くて小さいながら、つららと樹氷を見ながら入ることができた。
湯だけをとっても、白濁の硫黄臭のする上質の湯だった。
夏には遊歩道を歩くことができ、ボコボコと温泉が湧き出ているのを見ることができるそうだ。
GWの後であれば雪が溶けているだろうということだったし、冬季通行止めも解除されて岩手にも田沢湖・乳頭温泉方面にも抜けられるため、今度は是非、夏場に来たいと思う。
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