2023.01冬の北海道旅8:凍てつく朝の釧路湿原

2023.01冬の北海道旅

朝は5時半前に目が覚めた。

雪は止み、これから午前7時にかけて再び気温が低下して氷点下10℃以下になる予報だった。

雪が降っている間は暖かく感じるが、実際に気温が上がっているのを目の当たりにした日だった。

薄暗い曇りの天候の中、釧路湿原へ向かった。

途中の道すがらには「鹿との飛び出し注意」の看板あり。

丹頂鶴が飛来する釧路ならではだ。

早く起きたはずなのに、出発したのは6時過ぎになってしまい、湿原に着く頃に夜明けの時刻になってしまった。

とはいえ曇りなので朝日は見えない。

釧路湿原に来るといつも行くコッタロ展望台から湿原を一望することにした。

まだ足跡一つない階段は、サラサラのパウダースノーで滑るため慎重に登った。

最初の階段を登り終わると広場になっているのだが、そこに鹿がいて、しばしの睨めっこの末、おもむろに去って行った。

湿原に浮かぶ雲の合間から朝日が顔を出していた。

本当は、湿原が見渡せる頂上まで行きたかったのだが、階段を降りる手間を考えて引き返すことにした。

帰りは手すりにつかまりながら滑るようにして降りた。

階段を降りきると、それまで止まっていた除雪車が去っていった。

実は我々が階段を登っている途中で通りかかった除雪車が止まったので、もしかすると無事に降りてこられるか、待っていてくれたのかもしれない。

それにしても、ふかふかのパウダースノーの上を走るのは楽しい。

湿原の途中で朝霧が出ると、幻想的な雰囲気に包まれた。

以前カヌーに乗った時に川に入った川縁に行ってみた。

まさに絶景だった。

ふと見ると、タイヤから3方向に氷柱ができていた。

あまりの寒さで走りながら遠心力で凍ったようだ。

写真を撮っている間に、霧がどんどん濃くなっていった。

車道の傍で狐が寝ていた。

やはり釧路湿原は最高だ。

また来たいと思う。

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