一旦ホテルに戻ってチェックアウトをすませ、急ぎ伊勢神宮へ向かった。
時刻は朝の5時過ぎだったため、街はまだ閑散としていた。
伊勢神宮には内宮と外宮があり、以前伊勢参りをしたときには外宮には行かなかったのだが、本来は外宮から先に参るのが作法らしい。
朝5時から参拝できるのだが、さすがにこの時間帯の駐車場は空いていた。
手を洗い、口を濯いでから参道へ。
今はコロナの影響で柄杓がなくなっていた。
橋を渡ると、深い緑が広がっていた。
見上げるほどに高い木々に囲まれた砂利道を歩いていると、日常とは掛け離れた時間の流れを感じる。
思わず大きく息を吸い込むと、体の内側から癒されるような気がするから不思議だ。
さすが日本一のパワースポット。
まずは正宮に向かいお参りをした。
外宮は全体的にこじんまりとしていて落ち着くところで、
普段は無神論者の自分ですら、背筋がぴんと伸びるような、厳かな雰囲気を感じる場所だった。
我々が正宮から出ると、辺りに光が射し始めた。
多賀宮の方まで行ってみたが、至る所で木々の合間から陽が射していた。
朝の爽やかな空気とウグイスの鳴き声が心地よく、人が少ない時間帯だったこともあって寛げたし、ストレスが一気に発散されたような気がした。
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