夏の森林浴は長野で-前編

ディフェンダー

出発

お盆休み最後の土曜は長野に出かけた。

涼しくて、緑が多くて、白濁の硫黄泉に入ることが出来る場所を考えて、白骨温泉か乗鞍高原辺りに行ってみることにした。

我々はヌルヌル温泉も好きなのだが、夏にはやはり、さっぱりした硫黄泉が堪らない。

乗鞍にはスカイラインもあるようだし。

この日の気温は31度、午後から酷暑の予報だった。

8時半に自宅を出た後、趣向を変えて途中まで国道20号を行くことにした。

大垂水峠超えたのだが、まだ新しいタイヤ痕があった。

ここは昔メッカだった場所だから、所々に昭和の遺産のような若者の暴走を嗜めるような看板が残っていたのだが、まだまだ現役で走り屋が走っているようだ。

ノーストレスだったが時間はかかり、相模湖から中央道に乗ったのは10時だった。

お盆最後の土日とあって車量が多かった。

いつもは甲府過ぎれば空いてくるのだが減らず、長坂から出る車は長い列を作って並んでいた。

11時半に諏訪湖でお昼を食べた。

ざる蕎麦と、冷たいタンタン山賊うどん。

もともと山賊焼きは松本の郷土料理だったようたが、最近は有名になってきて、諏訪湖SAでも食べることが出来る。

温かい蕎麦に乗っけたものもあったが、冷たい方が良かったのでこれを選んだ。

食後は上島珈琲で、高原のソフトクリームとココナッツミルクコーヒーを買った。

蜂蜜が置いてあったので、この間清里からの帰り道にある向日葵畑で食べた蜂蜜ソフトを思い出してかけてみた。

普通の濃厚な蜂蜜だったから、美味しかったのだ甘ったる~いソフトクリームになってしまった。

乗鞍で白濁の温泉

乗鞍には13時半に到着した。

いつもは湯けむり館という日帰り温泉施設に行くのだが、この日は共同浴場に行ってみることにしていた。

湯けむり館を通り越した場所にあるビジターセンターの駐車場に車を停めた。

ここから徒歩で250m、来た道を戻って湯けむり館を通り越し、川を渡った向こう側にある筈だ。

橋を渡るとすぐ右手に砂利道が。

熊注意と書かれているが、どうやらここのようだ。

小道を進むとすぐに目指す共同浴場 せせらぎの湯 が出てきた。

ここは無料で、白濁の硫黄泉の源泉掛け流し。

無人でトイレもなく、小屋の中は男女別の脱衣所と半露天の浴室があるだけ。

浴槽も小さく、4人も入れば満員だ。

温度は42度に調整してあるようだが加水はなし。

すぐ傍には川が流れていて、せせらぎというよりは勢いの良い川音がザーザーと聞こえていた。

実はここ、6月末には熊が出没したらしい。

何かあれば通報するように張り紙が貼られ、入る前には人がいることを知らせる為に熊除けの鈴を鳴らすように書かれていたのだが、、、

男女共にその鈴が明らかに引きちぎられていた。

こういうことをする自分勝手な輩がいるとは、日本の民度も低くなったものだ、と言いたくもなる。

白骨温泉

白濁温泉を楽しんだ後は、この後どうするか作戦会議だ。

乗鞍は観光センター駐車場から先はマイカー規制で、スカイラインはバスでしか行けないという。

それではつまらないので行くのはやめて、硫黄泉のハシゴで白骨温泉へ向かった。

観光センター傍の山道が白骨温泉への近道だった。

白骨温泉にも共同浴場があった。

日帰りの公共野天風呂だ。

目の前の駐車場に車を停めることが出来る。

時刻は15時で最高気温の出る時間帯にも関わらず、この時の気温は24度。

温泉は階段を川沿いへ下ったところにあった。

共同風呂とはいえ人気のようで混み合っていて、入浴料も1人510円だった。

湯は白濁の炭酸水素塩泉で掛け流し。

源泉温度が低いため加温している。

露天のみだが洗い場もあり、シャンプーやボディーソープもついていた。

我々が入ったときは丁度混雑が緩和されて空いている時間帯だった。

誰もいなければ写真も撮れると書いてあったため遠慮なく撮らせて貰った。

露天だけなのだが川縁にあり、掛け流しの湯が岩を伝って川へ流れ込んでいた。

こちらの川も勢いのよい清流だった。

同じ白濁だが、先程の乗鞍とは泉質が違った。

こちらは白濁さが薄く、硫黄の香りもするが、それと同じくらい鉄の香りがした。

肌触りも違っていて、温泉に浸かった肌はキュッキュッとなるような感じだった。

湯から上がると待合所では無料の温泉粥が食べられるようになっていた。

昔、白骨温泉には入れずに飲泉だけしたことがあり、びっくりするくらい不味かった記憶があったのだが、滑らかで何の味もつけずに食べても美味しかった。

車に戻ると16時だった。まだ日も高い。

この辺りなら涼しいため車中泊も出来るのだが、久しぶりにこどら両親が今住んでいる諏訪の家に泊めてもらうことにした。

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