新井の道の駅からは、日本海側へ北上した。
この辺りは道幅も広く、横には雪景色が広がり、気持ちの良い道だった。
能生にいくのと同じ道なのだが、今回は海に抜ける前に東へ折れて山間の道を上がった。
窓を閉じていると春の陽射しで車内が暑いため、半分だけ窓を開けると吹き込んで来る冷たい風が丁度良い。
寒すぎず、車中泊にも意外と適した気候だった。
405号で山道へ。
道脇のポールの高さが、この辺りが本当は豪雪地帯であることを物語っていた。
随分前に降って固まった古い雪ではあるが、景色が白に変わっていく。
動物の足跡が道脇の至るとこについていた。
車を停めて外に出てみる。すれ違う車はない。
風の音も鳥の声もなく静かだった。
暖かな気候が春を感じさせる。
熊が勘違いして冬眠から覚めてくるのではないかと思う程、穏やかな天気だった。
今朝の温泉は、松之山温泉のナステビュウ湯の山。
松之山温泉は日本三大薬湯の一つで、複数の異なる源泉があるらしい。
松之山温泉を代表すると書かれていた鷹の湯に行こうと思ったら駐車場が小さかったため、こちらに来た。
温泉アプリにクーポンがあり、600円の入浴料が500円になった。
地元の人で混み合う比較的新しい温泉で、源泉かけ流し。
ナトリウム塩化物泉の緑がかった湯で、油の匂いが松之山温泉の特徴とのこと。
ネットの口コミでは匂いに対して強烈だとか苦手だとか書かれてもいたが、東京近郊の黒湯に入り慣れている人にとってはお馴染みの匂いだ。
体がポカポカとよく温まり、さっぱりした。
源泉は温度が高いため、露天の方は加水をしているようで、言われてみれば匂いもお湯も、薄い気がした。
景色はなかなかで、雪の渓谷を眺めることが出来た。
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