★2014/9/20 AM
食事の後、八甲田温泉へ向かった。
広大で、空の高さを感じる北海道とは趣は異なるが、夏の終わりの東北ドライブも気持ちの良いものだった。
北海道より道が狭い分、緑の密集した感じが、より濃くマイナスイオンを感じられるような気がする。
そんな濃い緑の合間から木漏れ日のキラキラと輝くところも、より清々しさを感じられる。
八甲田山は高倉健の映画で見た雪中行軍のこともあり、なんとなく独特の雰囲気を感じる。
ただ、二人の共通の感想としては、静かで時の流れが穏やか、程よく鄙びた感じが最高に気持ちのいい場所、というものだ。
八甲田温泉は、建物の古い感じが、秘湯の情緒を盛り上げていた。
最近建物を、レトロな雰囲気を残しつつリニューアルしているらしく、受付や廊下には明治・大正時代の家具や道具が展示されており、温泉施設の建物は綺麗に作り替えられていた。
龍神の湯の入浴料は一人600円。
三種類の源泉を掛け流しで楽しめる。
内湯は広くてレトロな木造り、64.5度と高温の茶褐色の湯はナトリウム・カルシウム-硫酸 炭酸水素塩泉。
pH値も高く、ぬめり気がある。
開放的な露天には湯船が二つあり、どちらも酸性で、白濁した薄緑の湯と、ミネラルウォーターのようなキラキラした湯だった。
硫黄臭がほのかに漂っていて、晴れた空の下でのんびりと、残り少なくなってきた旅時間を味わう事が出来た。
もしかすると、今まで訪れた温泉の中で、一番気持ちが良いかもしれない。
もう一つの離れにはラムネの湯という、全国でも珍しい源泉もあったのだが、別料金になっていて、
一度服を着なおして入り直す必要があるため、次回の楽しみにとっておくことにした。
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