ふるかわ
★2014/9/18 夜
次の目的地は小樽。
今回の旅の中でも特に楽しみにしていたのが、青の洞窟ツアーだった。
前の日にシーカヤックで見学するコースに予約を入れておいたのだが、小樽へ向かう途中で電話があり、明日のツアーは悪天候のためにツアーは終日キャンセルになったと聞かされた。
仕方がないので車の中で作戦会議をした。
ツアーに参加出来ないのであればいっそのこと小樽へ行くこと自体を止めようかとも思ったのだが、青の洞窟なしの小樽を楽しむことにした。
ライトアップされた運河と温泉を堪能し、美味しいお寿司で乾杯でもしよう。
まずは、ツアーがキャンセルになった分のお金でホテルを予約した。
助手席のこどらが「ふるかわ」というホテルをネット検索でみつけ出してくれた。
運河の目の前にあり、明治時代の庄屋をイメージしたホテルで部屋の感じも良いし、塩化物泉の温泉もついている。
ホテルに電話して車の大きさを伝えると、ホテルの外の駐車場に車を停めるよう伝えられた。
到着すると係の人がわざわざホテルの外に出て待っていてくれて、駐車場まで誘導してくれた。
予約の電話応対から、ビジネスホテルやCityホテルのようなよそよそしい感じではなく、
旅館の応対のような温かみがあって好感を持ったのだが、フロントの人も皆が気持ちのいい親切な接客だった。
ホテルはノスタルジー溢れる落ち着く造り。
部屋の窓からは運河が見えた。
部屋着は浴衣ではなく、作務衣だった。
魚真
地方都市の夜は早いため、部屋に荷物を置いて早々に寿司屋へ向かった。
小樽はこじんまりとした街で、目当ての老舗で手頃な寿司屋はホテルから徒歩5分くらいの場所にあった。
八時に着くと店の中には行列が出来ていて、三十分程待って席に通された。
どうもガイドブックに載っている店にいくと、味は確かなのだが30分は待つことになるようだ。
小樽地ビールと、15巻と12巻の寿司を頼んだのだが、人生で食べた寿司の中で、一番美味しかった。
寿司についてくる土瓶蒸しは香りが良く、生ホッキのコリコリとした歯応えと臭みのない仄かな磯の香り、身の締まったゆで蟹の濃縮された旨味、ギュッと詰まった甘くて濃厚なうに、全てが新鮮で最高だった。
ビールに地ワイン、焼酎のお湯割りを追加注文し、美味しかったホッキを刺身で頼んだ。
締めて10,400円。
この値段でこの量と味が堪能出来るとは、むしろリーズナブル過ぎて驚きだ。
小樽運河
食事の後、ホテルへ戻る前に運河を散歩した。
ホテルの窓からの眺めもいいが、やはり運河の脇をのんびりと散歩する方が、風情や情緒を味わえる。
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