車旅をしていると思いがけないものに出逢うことがある。
それも旅の醍醐味だ。
猿と鹿
関東近辺をドライブ中でさえも、例えば日光では猿に、軽井沢や志賀高原などでは鹿に遭遇する。
尤も鹿や猿は日本各地にいるもので、特に珍しいわけではない。
ところが屋久島ときたら、その比ではない。
野生動物との遭遇といえば、飛び出しに注意するものだと思っていたのだが、ここではコンクリートで舗装された車の走る道自体が、猿と鹿の群れの住処になっているのだ。
特に猿たちは、道の真ん中で寝そべったり、ノミ取りをしたりしている。
車に慣れていると見えて、近づいただけではどいてくれない。
クラクションを鳴らすと、ようやく「よっこいしょ」とばかりに重い腰を上げ、面倒臭そうに道を譲ってくれた。
また、北海道の林道で出逢った鹿は、他でよく見かけるような所謂鹿模様ではなく、
種類なのか、歳なのか、季節なのかわからないが、まるで周りの木々の中にカムフラージュして溶け込んでいるようだった。
カモシカ
林道があると進みたくなる性質なのだが、残念なことに最近では閉鎖されている林道が多い。
秩父の林道を分け入ったときもそうだった。
程なく立ち入り禁止の札に阻まれ、Uターンを余儀なくされたときだった。
ふと見ると、道脇に太った野生動物が。
てっきりイノシシかと思ったが、実はそれがカモシカだったのだ。
カモシカというものは、イメージとは随分違うものだ。。。
タンチョウ鶴
山へ行くと鶯の声を聞くことも多いし、四万十の道脇では山に駆け上がるキジに遭遇したこともあった。
東京で生まれ育った我々にとってはどれも貴重な経験ではあるが、一番感動したのは、北海道で5羽の白鳥が頭上を渡っていくのを目撃したことだろうか。
下の写真は冬の釧路湿原付近で目撃したタンチョウ鶴だ。
日帰り温泉施設の脇で2、3羽遭遇したのだが、その背の高さに驚いた。
幼稚園児くらいの身長はあったような気がする。
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