比叡山にある延暦寺は、東塔(とうどう)・西塔(さいとう)・横川(よかわ)という3つの地域に分かれている。
この3つのエリアをつなぐ道は全長18kmほどの有料道路になっている。
南側からドライブウェイに入ると、琵琶湖が見渡せる展望スペースがいくつかあった。
東塔
今の時期はどのエリアも朝9時から開門される。
我々が訪れたのはGWの間の平日の、朝一だったからか、想像に反して空いていた。
全部を回るには拝観料が2000円で、国宝殿だけは別料金500円だった。
東塔(とうどう)
まずは東塔から回ることにした。
ひんやりとした山の空気や、新緑の木々と鶯の声に癒される。
東塔の大講堂に入ると、建物の中に足を踏み入れた瞬間に、「ここ、パワースポットだ」とコドラ。
建物の中がパワースポットとは珍しい。
大講堂傍には開運の鐘があった。
綺麗な朱色の鐘で、我々も鳴らしてみた。
ゴーンと、体中に響く重い音がした。
つづいて延暦寺のメインスポットでもある根本中堂へ。
今は大改装中で外観は見えなくなっていて少し残念。
ただ、工事中の今だけ特別に、普段は天皇陛下しか入れない正面から入ることができる。
不滅の法灯はこの中で見ることができる。
ちょっと言葉にはできないのたが、感動して涙が出るくらいの何かがそこにはあった。
背筋を正し、深呼吸したくなるような、心が落ち着く場所だった。
工事中の様子を見るための階段が設置されていて、上がると屋根をこの目線で見ることができた。
大々的な鉄骨が組まれていて、改修工事の規模の大きさが見て取れる。
木々も建物も綺麗に手が行き届き、綺麗な場所だった。
茶屋やお土産屋もあり、トイレも新しく、このエリアが一番のメインのようだった。
西塔(さいとう)
西塔は静かだった。
タイムスリップしたかのような昔ながらの林道や苔むしたお社があった。
このエリアには主に3つの建物が点在していて、一番離れた場所にある浄土院の日本庭園は枯山水になっていた。
お堂では坐禅体験をしていた。
一番奥には本堂(釈迦堂)があった。
横川(よかわ)
横川エリアは少し離れた場所にあり、向かう途中にレストランや展望台など、食事ができる場所があった。
我々は混む前に見学を済ませたかったため、立ち寄らずに横川へ。
ここでは、研修中のバスガイドさんの御一行や、比叡山の仏教高校の生徒達の課外授業と遭遇した。
新緑の中でゆっくりと散歩がてらに歩くと良さそうだったのだが、混み合っていたのでざっと回って延暦寺を後にした。
所々にこういう絵看板が立てられていて、下の説明書きを読みながら歩くのも楽しかった。
比叡山延暦寺は見どころ満載で、まさに世界遺産に相応しい場所だった。
拝観料もこれだけ回って1000円とは満足度が高い、と思っていたら、ハイウェイの出口で払う料金が2400円もして驚いた。
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