少し前になるが、東京に新型コロナによるマンボウが来ていた時期のこと。
東京の町田市にある鎌倉古道を歩きに行ってきた。
以前、このブログにも書いた薬師池公園から、歩いていける。
途中には、ボタン園やダリア園もあるし、畑が広がり、訪れた時期には菜の花がちょうど満開を迎えていた。
東京でも、多摩や八王子の丘陵には狸が出る。
この日は丁度、何かのコスプレのイベントが行われていて、全身真っ白いスーツに金髪姿の若者たちも歩いていた。
よく晴れた日で、畑に囲まれた道には少々不釣り合いな、変わった光景だった。
薬師池公園から山道を登ってしばらく歩くと、途中で住宅地に入り、角をいくつか曲がると辿り着くのが鎌倉古道だ。
あるのはただ、舗装されていない林に囲まれた道のみ。
風で揺れる木々はサラサラと音を立て、地面には木漏れ日の影がチラチラと映っていて、
新緑が始まったばかりの緑が目に眩しかった。
清々しい空気に深呼吸すると、近くで鶯が綺麗に鳴く声までする。
この辺りは七国山緑地保全地域になっていて、コナラやクヌギの雑木林が広がっている。
熊野古道を歩いても癒されたのだが、あちらは何しろ杉林で、花粉症には辛かったのだが、
こちらは杉は見当たらなかったので花粉症も気にならなかった。
東京で、周りは町に囲まれているため、熊の心配をしなくて良いのも嬉しい。
分岐がいくつかあって、このまま歩くと道は府中まで続いているようだったが、途中がどうなっているのかよくわからなかったし、薬師池公園へ戻りたかったため、
我々は鎌倉古道を逸れて公園へ戻る方向へ歩いた。
竹藪があり、湧水らしき流れがあり、ちょとした広場に出た。
ここから公園へ戻る方向へ道が続いているはずなのだが、どこにあるのかよくわからない。
方向を確かめて道を探すと、よく見なければわからないような道を見つけた。
この中へ入ってしばらくまた林に囲まれた道を進むと、ようやく民家と舗装された道にたどり着いた。
ここからは、舗装された田舎道を薬師池公園まで歩いて戻った。
最近、この公園には新しい施設が出来て、洒落たカフェや町田の名産品を売る売店などがある。
カフェでは薬師バーガーなるものが売られていて、町田のご当地バーガーのような感じだったので食べてみたのだが、
肉厚で美味しかったが少し塩がききすぎているような気もしなくはなかった。
東京とは思えない自然に癒されたひと時だった。
所要時間は2時間ちょっとだったが、途中で休憩したり、色々と回るのであれば半日あっても良いかもしれない。
周りの施設は緊急事態宣言を受けて閉館しているところも多いから、明けてから訪れてみるのも楽しいと思う。
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