朝起きたら珍しく9時になっていて、急いで支度をした。
朝定食を求めて次の境川PAへ。
同じものを自宅で食べても感動まではなく、旅館で出てくればむしろ残念感すらあるのに、
車中泊旅の朝にPAなどで食べると、格段に美味しく感じるのが質素な朝定食だ。
高速を降りると秋の景色が広がっていた。
稲、すすき、柿、など、秋の色がちらほら目に映る。
オートキャンプ場を通り越して更に進む。
この日は薄曇りの天気で、時折晴れ間が見えた。
気温は20度前後だっただろうか、長袖一枚では肌寒い。
甲府南ICを降りて1時間半くらいだろうか。
早川のオートキャンプ場を抜けて更に40分くらい、南アルプス街道という川沿いの一本道を走ると奈良田の里に到着した。
南アルプスへの玄関口でもあるようで、ここから先はマイカー規制が掛かっていた。
町の駐車場に車を停めてから徒歩で急な坂道を登る。
奈良田の里温泉。
入浴料1人550円。
ナトリウム系炭酸水素塩泉。
湯は透明でぬる目。仄かな硫黄の香りがする。
特徴は、なんといっても過去最高ランクのヌルヌル具合。
木の湯船に足をつけた途端に滑りそうなほどヌルヌル。
体を湯に浸し、手で確かめるとシャンプーが手についているのかと思うくらいのヌルヌル加減だ。
炭酸水素塩泉なため、細かな気泡が肌を覆い、温泉の注ぎ口の近くでは、細かな気泡が弾けるのが見える。
小さくて露天はないが、視界は開けているし、なにしろ源泉掛け流しだ。
本来は秘湯だったのかもしれないが、人気があるのか入浴客もそこそこいるため秘湯感はない。
肌の調子が悪かったのか、湯上りの肌つる感があまりないのは不思議だが、再訪リストの上位に君臨した。
シャンプーがあったので頭を洗ったが、男湯にドライヤーはなく、女湯には一つだけあったようだ。
湯上りに温泉が飲めるのも嬉しい。
張り紙に従ってしばらく出しっぱなしにしてみたが温かくならず、冷たいまま飲んだ。
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